犯罪のない、たくましい青少年が育つまちへ
蒲生町の老女殺人
日野町鎌掛小で
ボランティアガイド活躍に期待
滋賀報知新聞(ニュース)平成12年7月4日(火)第12309号
明るい社会の実現と青少年の健全な成長を願い
県民へ熱いメッセージ伝達
=びわ湖一周愛のキャラバン=
(湖東・広域)
第五十回社会を明るくする運動が一日スタート、「青少年の非行問題に取り組む強調月間」とあわせ一か月間にわたって地域における青少年の健全育成と非行防止を呼びかける運動が展開される。
県下でも三日、「びわ湖一周愛のキャラバン」(社明運動県実施委、県青少年対策本部、県青少年育成県民会議主催)が実施され、県事務所単位八コースに分かれたキャラバン隊が県内五十の全市町村を訪問し、市町村町に法務大臣と知事のメッセージを伝達した。
県八日市健康福祉センターでも八日市コースの出発式が午前九時から行われ、安原悟郎所長から、近江八幡市更正保護婦人会代表の辻阡子さんに「法務大臣メッセージ」、蒲生町青少年育成町民会議代表の高倉哲也さんに「知事メッセージ」がそれぞれ伝達され、青少年育成市町民会議湖東地区連協会長の瀬貝昌之助会長が「非行のない明るい社会が実現できるようメッセージを伝達するとともに、それぞれの市町での活動にも積極的に参加します」と決意表明を行って、管内二市七町の青少年育成関係者、児童福祉・保護監察関係者ら約三十人から成るキャラバン隊が、最初の訪問先である永源寺町に向け出発した。
犯罪のない、たくましい青少年が育つまちへ
家庭・学校・地域がひとつに
=八日市市民集会 市民250人が参加=
(湖東・八日市市)
第五十回社会を明るくする運動と青少年の非行問題に取り組む強調月間初日の一日、八日市駅前のアピアホールで「八日市市民集会」が開かれた。
市と運動市実施委、市青少年育成市民会議が、青少年問題の重要性と青少年非行防止活動の必要性を市民に知ってもらおうと開いたもので、自治会、子ども会、PTA、少年補導員、防犯自治会など市内二十四団体のメンバーや市民約二百五十人が参加した。
開会のあいさつで実施委員長の中村功一市長は「犯罪のないまちづくり、青少年のたくましい成長は市民の願い。学校、家庭、地域などが互いに連携・協調しながら運動を進めていかなければならない」と述べ、あすを担う青少年の健全育成へ市民の協力を求めた。
続いて八日市署の村田了生活安全課長が「管内における最近の青少年の犯罪状況」を報告。成人女性へのアンケート結果などから、今後、児童や女性への犯罪簿防止に重点を置くことや、安全の確保を住民とともに考えなければならないことを強調し、協力を訴えた。また、教育評論家の矢野壽男氏が講演「地域は大きな家庭」を行った。
最後に、「すべての市民が青少年問題の重要性と青少年非行防止に対する理解と認識をさらに深め、家庭・学校・地域が一体となって青少年に望ましい環境づくりを目指します」「大人自身が身近なことから実践して青少年に良いモデルを示します」「罪を犯した人達の更正について理解を深め、それぞれの立場において力を合わせ、明るい社会を築いていく」という集会宣言で、集会を締めくくった。
蒲生町の老女殺人
現場の遺留品捜索終了
=立ち入り規制を解除=
(湖東・蒲生町)
蒲生町岡本の無職高岡慶子さん(65)が殺害されて一週間たった三日、捜査本部(日野署)は、これまで遺体発見現場付近で実施されていた遺留品の捜索を打ち切った。同地区周辺における聞き込み捜査は、今後も六十五人前後の体制で取り組む。
午前九時ごろ、現場の丘陵地に通じるあぜ道の入り口では、立ち入り規制していたテープが取り外され、待ちかねたように近くの畑を耕作している住民が入っていった。久しぶりに自分の畑を訪れた人は「今まで早朝に来ていたが、これからは昼間しか行けない。早く犯人を捕まえてほしい」「あんな事件があったので、もう畑はやめようと思う」と、曇った表情で話していた。また、そばを通る県道では、検問が午前九時半から昼すぎまで行なわれ、署員が通りかかったドライバーに対して、事件当日に不審人物を見なかったかどうか聴いていた。
遺体が見つかった現場は、自宅から約六百メートル北東の丘陵地の竹やぶで、周辺は畑となっている。遺留品については、遺体発見現場近くから血痕がついた手押し一輪車や高岡さんの自転車、百三十メートル南西の高岡さん方の畑付近では血痕がついたブロック、本人のブラウスが発見されているが、紺のモンペと紺の長靴は見つかっていない。二日には、隣接地区で実施された一斉清掃に捜査員も加わったが、遺留品らしきものは見当たらなかったという。
このほか目撃情報としては、高岡さんが殺害される半時間前の二十六日午前十時半ごろ、近くのグランドでゲートボールをしていた男性が、「自転車に乗った高岡さんが、あぜ道を畑の方へ向かう後ろ姿を見た」と証言している。
このグランドでは、同地区のお年寄りが、二十六日午前八時半から正午まで ゲートボールを楽しんでいたが、この間に不審な人物は見かけていないと話している。
日野町鎌掛小で
最後の七夕集会
=地域住民も参加=
(湖東・日野町)
来年三月で廃校になる日野町立鎌掛小学校(鈴木数馬校長)でこのほど、同小と鎌掛幼稚園による最後の七夕集会が開かれ、地元の住人約二百人が訪れた。
この集会は約四十年前から行なわれているもので、昨年からは地域の人と楽しもうと、両親やお年寄りも招待している。
集会では、園児や児童たちが歌や演劇を発表し、日頃の練習の成果を披露。参観していた父母や祖父母は終始、カメラやビデオで子どもたちの笑顔を追っていた。また、先生たちも毎朝練習してきた歌をステージで発表し、会場は温かい雰囲気に包まれた。
同小は、明治八年三月に開校し、今年で百二十五年の歴史を持つ。少子化の影響を受け、存続問題について地域で意見が分かれていたが、今春の住民集会で日野小学校との統合が決まった。過疎が進む同地区では今後、仮称「教育問題対策委員会」が中心になって、子どもたちの教育を含んだまちづくりについて考える。
ボランティアガイド活躍に期待
永源寺町で養成講座開講
=「信長サミット」で実地研修も=
(湖東・永源寺町)
永源寺町は、町の観光案内役を務めるボランティアガイドの養成講座をこのほど開講、町産業会館で第一回の講座を開いた。
観光重点の町づくりを目指すにあたり、すでに八日市市や近江八幡市など多くの市町で成果を上げている一般ガイドの活躍に注目。同町を会場に十月開催される「第十七回織田信長サミット」でも招待客らの案内役が必要になってくることから、今後の観光振興の第一歩として企画された。
町内外問わず広域で希望者を募ったところ、同町をはじめ八日市市、蒲生町、愛東町から三十二人が参加。「より詳しい情報を観光客に伝えたい」(永源寺門前の駐車場経営者)、「道案内とともに見所などを訪ねられた時に答えられるよう」(町内郵便局員)、「広域的なガイドを目指して」(八日市市ボランティアガイド所属者)、「将来の仕事に」(町内在住者)などあらゆる職種の人たちが、それぞれの積極的な思いを胸に講座に臨んだ。
第一講では久田元一郎町長が「町長が語る永源寺の観光展望」と題して講演を行い、「現在年間四十万人が訪れているが、観光の町として地域振興していくためには年間百万人は必要」など現状を報告。続いて「町名にもある『永源寺』は全国的にも著名。木地師の里でもあり、マイタケ、コンニャクなどの特産品も多い。最近では、新しく永源寺桜の復活への取り組みも始まった」と十分な観光要素を上げ、「外から見れば素晴しいものがたくさん埋もれている。あとはPRしだい」とガイド活躍への期待を語った。
講座は毎月第一・第三土曜日に開かれ、信長サミットでは実際に案内役を努める実地研修を行うことにしている。





