深刻な低価格入札
甲西町・まちづくりに恋心を
大凧まつり写真コンクールで推薦
竜王町観光協会の35周年式典
滋賀報知新聞(ニュース)平成12年7月27日(木)第12336号
県が指名業者格付け1年に変更か
自民党政調が県土木部幹部と折衝中
来月早々には高度な政治決着!?
=切迫した建設業界を反映=
(全 県)
自民党県連(河本英典会長)および県議会の同党会派政調会(世古正政調会長)では、滋賀県建設業協会(桑原武彦会長)の要請を受け、県土木部監理課に対し四月から「入札・契約制度」要望の折衝を続けており、来月早々には県は何らかの「高度」な政治判断を行うものと見られる。とくに焦点となっているのが県が発注する建設工事の指名競争入札に参加する県内企業の資格審査(格付け)と低価格入札問題である。(石川政実記者)
国や地方公共団体などの公共発注機関は、それぞれ個々に公共工事の入札参加を希望する建設企業の資格審査を定期的に行っている。この資格審査では、建設企業の「客観的事項」と「主観的事項」の二つの結果の総合点で、順位付けや格付けが行われている。
この資格審査のうち「客観的事項」の審査については、同一の審査基準であれば、どの発注機関が行っても同一の結果となるので、建設業法では建設大臣がそれぞれ統一的に行うことが定められている。このように、建設大臣や都道府県知事が行う統一的な「客観的事項」の審査を経営事項審査制度(経審)という。
昨年七月、建設企業の経営状態を経審へ的確に反映させるため、経営状況分析の見直しが行われた。なお「主観的事項」は1.工事成績、工事表彰2.指名希望工事別技術職員数3.経営監理、ISO認証取得の有無4.信用状況、指名停止の有無・・など。
今回の経審改正は、客観点数の中で経営状況を評価するウエートが高くなっており、県内建設企業にとっては、まさに“黒船の来航”だった。
県土木部監理課は、昨年十月から十二月まで格付け審査を行い、この四月三日に公表した。ちなみに土木工事は、1号四十九社、2号百九十三社、3号二百六十五社、4号三百九十三社、5号四百六十八社の計千三百六十八社、建築工事は1号三十社、2号三十四社、3号六十一社、4号百十二社、5号百四十一社の計三百七十八社だった。
1号の常連であるT社など県建設業協会の中軸企業が相次いで2号に滑り落ちたり、点数を減らすなどの事態を招き、業界に衝撃が走った。
このため自民党県連の三浦治雄総務会長ら有力県議らは地元業者を引き連れ「なぜランクを落としたのか」と県土木部監理課に説明を求めた。さらに県建設業協会の要請を受け自民党県連は四月二十四日、国松善次県知事に「県の入札・契約制度」に対する緊急要望を行った。要望内容は1.格付け2.指名方法3.低価格入札傾向への対応4.1号業者のあり方5.県内企業によるJVの組み合わせ6.発注工事の年間計画の公表----が骨子。
格付けについては「経営事項審査制度に基づく客観点数の中で、経営状況を評価するウエイトが高く、不況時における各企業の格付けが激動している。激変緩和措置として、(現行の)二年ごとの格付けを、経済が安定するまでの当分の間、年度ごとの格付けに改める」、低価格入札傾向への対応については「当面、低価格入札による契約企業については、当該工事完成または一定の進ちょく率までの間、指名回避を」としている。
加えて同様の要望が五月二日、県建設業協会からも国松県知事に提出された。ランクが下がった企業のためにも、来年から格付けを一年にして、復活の機会を早めたいとの意図があったのかも知れない。
自民党会派政調会は世古政調会長を中心に現在も、副知事、土木部部長、同次長とのトップレベルの折衝を重ねており、来月早々には県は何らかの「高度」な政治判断を行うものと見られる。自民党の中堅県議は「県議会の四十八議席のうち、自民党会派は二十八議席と絶対的多数だけに、県は『自民政調』を無視できない。政治が行政に介入することは本意でないが、それだけ建設業界が切迫した状況にあると」と説明する。
県は十月から一年ごとの格付けのために入札参加資格審査を開始する公算大だが、一方では県建設業協会の動向も注目されるところ。(参考資料=東日本建設業保証発行「Q&A経営事項審査編」)
甲西町・まちづくりに恋心を
町総合計画住民会議が中間報告
住民の声を行政に反映
=商店街再生、デマンドバスなど=
(湖南・甲西町)
甲西町では、一般公募委員など二十七人で構成する「甲西町総合計画住民会議」(志茂文明代表)を昨年十月に発足し、来年四月からスタートする新町総合計画策定への提案作成を進めている。
これは、住民の生の声を行政に反映させようと、住民参加型のワークショップ方式を採用するもので、町総合計画策定への直接的提案は全国でも珍しい取り組みだ。このほど開かれた「甲西町総合計画住民会議中間発表会」には町内外から約二百人が参加。コメンテーターを介して熱心な意見交換が行われた。
同会議は「環境・交通・文化」「交流・活力」「福祉・教育」の三部会に分かれて活動しており、これまでに四回の全体会議が開かれたほか、町の隅々まで見つめ直すタウンウォッチングなどが行われた。
主な提案を紹介すると
【環境・交通・文化】▽ゴミ減量化に対する施策の導入(削減利益の還元等)▽自然エネルギー利用の検討▽バス路線、電車増便など交通体系の整備▽観光ルート整備、特産品の利用を促進する施策▽地区別イベントカレンダーの作成。
【交流・活力】▽コミュニティー支援センターづくり▽世代を越えた交流サロン▽専門教育機関の誘致▽商店街の再生▽全体構想での事業の位置付け▽生活道路、通学路、散策路などの整備確保。
【福祉・教育】▽高齢者生きがいネットワークづくり▽区域公民館に地域コーディネーターを配置▽父親の教育参加を推進▽学校内でのスクールカウンセラー配置―など。
大谷地区から参加した男性は「思っていた事が折り込まれているのでとても嬉しい。今後は、実現に向けた行政と一体の取り組みが必要」と、行政参画することの意義と重要性を語った。これらの提案が再構築されたのち、同会議の内容は町の策定委員会に引き継がれる。
大凧まつり写真コンクールで推薦
荻野敏さんの『大凧風を待つ』
=大胆なアングルで迫力表現=
(湖東・八日市市)
「二〇〇〇八日市大凧まつり写真コンクール」の審査結果がこのほど発表され、推薦の荻野敏さん(京都府福知山市)の作品「大凧風を待つ」など二十八点が優秀な作品として選ばれた。
作品は、市内三十九点、県内百三十五点、県外百五十七点の過去最高数計三百三十一点が寄せられ、大凧を被写体にした多彩な作品が集まった。
推薦に選ばれた荻野さんの作品は、まつりの特徴を大胆なアングルで迫力あるものに表現し、特に大凧と人の大きさを対比した画面構成が評価された。
選考には、写真家の西岡伸太氏を委員とする九人が審査にあたり、様々な角度から検討を加えてきた。
表彰式は、八月五日に世界凧博物館八日市大凧会館別館で、写真展は同日から二十日まで同会館で開かれる。入場無料。入選以上の受賞者は次の皆さん。
【推薦】八日市市長賞「大凧風を待つ」(荻野敏・京都府福知山市)
【特選】八日市市議会議長賞「100畳敷大凧」(大野てる代・兵庫県明石市)▽八日市市観光協会長賞「ソレー薫風の空へ」(岡本英男・奈良県北葛城郡広陵町)▽滋賀県写真連盟会長賞「夫婦凧」(川嶋俊一・八日市市東沖野五丁目)
【入選】「男子の本懐」(松宮光徳・長浜市高田町)▽「母子で凧上げ」(伊藤儀一・草津市野村五丁目)▽「清めの儀」(和田正吾・彦根市京町一丁目)▽「あがった、あがった」(時實祥二・豊中市新千里南町)▽「それ行け大空へ」(浜崎喜美子・明石市大久保町)▽「飛揚成功」(中植礼治・茨木市十日市町)▽「風の女神パワー全開」(梅村勇・近江八幡市縄手町)▽「風にのって大空に」(川原久義・豊中市小曽根三丁目)▽「大凧舞う」(北東幸男・八日市市尻無町)▽「それ引け!」(井上元久・八日市市ひばり丘町)
【佳作】「天まであがれ」(島本隆夫・草津市野村二丁目)▽「出番前」(吉永弘・京都市山科区音羽前出町)▽「男振り」(岡本英男・奈良県北葛城郡広陵町)▽「羽撃けー、大空え」(小川正司・三重県四日市市山崎町)▽「大凧の雄姿」(石橋富夫・水口町)▽「感動『大空の勇姿』」(浜崎喜美子・明石市大久保町)▽「届け!大空の環境メッセージ」(川原学・大津市唐橋町)
竜王町観光協会の35周年式典
エッセイスト西本氏が講演
=発見・磨き・情報発信が重要=
(湖東・竜王町)
竜王町観光協会(竹山茂会長)の三十五周年記念式典が、このほどドラゴンハットふれあいセンター(岡屋)で開かれ、関係者七十五人が出席した。
同協会はこれまで、観光客誘致を図る県内外でのキャンペーン、都市部の住民とのふれあい事業、町内に点在する史跡を紹介するウォークラリーなどを展開してきた。観光客の大半は京阪神地域からの日帰り客で占め、平成五年の三十六万千三百人から同十一年には七十万三千七百人と五〇%増加している。
式典では、東近江地域の観光大使でエッセイストの西本梛枝氏が「まちはみんなの宝箱」をテーマに記念講演した。同氏はこのなかで、観光を総合産業として位置付けた。さらに発展させる要素については、(1)隠れた観光資源の「発見」(2)地域を輝かせる「磨き」(3)地域の魅力を広くPRする「情報発信」の三要素を強調した。
同氏は昭和二十年、島根県生まれ。三年間教職に就いた後、旅をメーンにしたライターになる。東近江地域の観光大使のほか、全国の各自治体の広報委員会、政策審議会、観光審議会などでも活躍している。主な著書に「東海道自然道」「奈良大和路」「近江文学の風景~鳰の浮巣」など。





