滋賀報知新聞(ニュース)平成12年9月21日(木)第12400号


町議が住民運動に問題発言!?

栗東町のRD処分場の硫化水素問題

モラル問われる三木氏の一般質問

=合対委が激怒「不当要求云々は民主主義への攻撃」=

(湖南・栗東町)
 三浦治雄県議の側近の一人である三木敏達・栗東町議は十三日に開催された九月定例会の一般質問において町が設置した「RDエンジニアリング産業廃棄物最終処分場環境調査委員会」の委員構成をただしたが、この追質問の中で住民運動の産廃処理を考える会があたかも不当要求を行う団体とも受け取れる問題発言を行った。

 致死量の二十七倍もの硫化水素ガスが出てきたRD処分場問題は、今後、飲み水汚染へ発展する心配もあり、考える会や産廃合同対策委員会ではこの問題に本腰を入れ始めた矢先だけに、三木町議の問題発言に対し「モラルのかけらもない、民主主義への露骨な挑戦」と町民から激しい批判の声が起こっている。【石川政実】

■      

 三木町議は「調査委員会のメンバーの構成は、初めは各五人と聞いていたが、考える会を入れて一つの部署は六人になった。今回、『不当要求の対応要領』を(町が)出したが、一連の動きを見て、住民として大変心配する。こういうことに、(不当要求の対応要領が)出たのには、関係がないかと危惧している」との追加質問を行った。

 これに対し高田徳次助役は「不当要求云々という質問だが、それは全く関係ない」と突っぱねた。ちなみに同町は八月十八日から「不当要求の対応要領」を施行している。暴力団などを念頭に置き、公務に対する不当な要求をはねつけるためのマニュアルを作成したもの。

 三木町議は本紙取材に対し「考える会などが、不当要求の集団だとは言っていない。ただ町の調査委員会の設置と『不当要求の対応要領』の時期が重なっただけに、整合性があるのかとただしただけ」と弁明。しかし文脈からは、考える会などを不当要求の集団として危惧したと受け取れる。

 ところでRD調査委員会は同月二十一日、処分場周辺の調査を実施するため設置された。同委員は、学識経験者四人、区長等から五人、処分場周辺住民を中心に組織された産廃合同対策委員会六人の計十五人で構成される予定だった。

 すでに学識経験者四人は決定し、合対委員からも、太田敏夫氏(赤坂自治会)、早川洋行氏(栗東ニューハイツ自治会)、中井美雄氏(日吉が丘自治会)、和田守氏(北尾自治会)、山口弘幸氏(中浮自治会)、高谷清氏(産廃処理を考える会)の六人が決まった。ところが町が望んでいた区長ら五人は土壇場で辞退したが、二十九日にはなんとか第一回目の調査委員会が開催された。

 考える会は、昨年十月に住民運動体として結成され、学習会などの取り組みを続けてきた。同年十二月には、RDの近隣の六つの自治会と考える会で「合同対策委員会」を設置し、運動の広がりを図った。

 合同対策委員会副代表の高谷清氏は「調査委員の六人は、合同対策委員会が住民の代表として送り出したものだ。考える会や合対委は、民主主義的な運動と要望に基づいて、町が良くなるように意見を言い、取り組みをしてきている。このことを不当要求というのなら、民主主義に対する攻撃だ」と三木氏の発言にぶ然たる表情だ。確かにモラロジー研究所栗東地区の代表世話人でもある三木町議にしては、いささかモラルに欠ける発言だったようだ。

関連記事


メインメニュー|全 県| 湖東・湖北| 湖南・湖西| 中央政界特報| 社説
今週の運勢| お誕生・他| 今日の首長| 取締情報| リンク| E-Mail
TOP インデックスへ

物流体制まだまだ未整備

容器包装リサイクル法の現場ルポ《下》

色付PETは対象外、最終はゴミ?

=メーカーの統一改善必要=  

(湖南・広域)
 回収された再生可能品はどこへ運ばれるのか。市町村が分別収集したペットボトルを再生処理する西日本地域のリサイクル拠点「よのペットボトルリサイクル株式会社(YPR)」が三重県にあり、再生PET樹脂製品のフレークとペレットを精製、ボトルメーカーなどの再商品化製品利用工場へと出荷している。回収後の事業工程を取材した。【山田香織】                          

 県道草津伊賀線で三重県伊賀町に入ると、次世代型リサイクル工業団地「よの・りふれっしゅぱーく」(十一万五千平方メートル)が広がり、その一画にYPR(RDエンジニアリング、社・全国清涼飲料工業界、よのPETボトル組合、日本醤油組合、酒類PETボトルリサイクル連絡会による合弁会社)がある。再生PETの樹脂製品を精製する会社で、国内二番目の大規模リサイクル工場として平成九年四月にスタートした。

 年間の処理能力は八千五百トン。本数に換算すると約十四億本にもなるが、このうちフレークとペレットになるのは七〇%、残りの三〇%は対象外の色付PETや塩化ビニルボトル等で、最終的にはゴミとして処分される。

 色付PETの多くは緑茶のボトルだ。工場内を説明する三大寺工場長は「美味しく見せようと緑色にするのだろうが、現行法では無色のみが再生の対象。メーカーによっては緑のラベルを無色ボトルに覆う商品もある」と、各メーカーの統一的な改善を求める。

 再生工程は▽圧縮梱包されたPETを投入▽二軸のスクリューでボトルを一枚ずつに分離▽塩ビボトルをX線照射で除去▽色付PETを波長分析にて分別▽五ミリ角に粉砕しフレーク洗浄▽液比重分離機にかけて他の材質(ポリエチレン・ポリプロピレン等)と分離―など、再生製品のフレーク&ペレット完成まで計十九〜二十一工程を経て出荷される。ちなみに、フレークの単価は運賃別で一キロ当たり五十〜六十円、ペレットは八十〜九十円。

 再生業者へ運ばれた再生PET樹脂は、繊維や洗剤の容器、事務用品、贈答用箱の中仕切りなどの成形品に再生されており、近年では、科学反応を利用して樹脂原料(モノマー)に分解し、再び樹脂として利用する研究も行われている。

 ただ、食品衛生法の基準に達していないことから、再生品が再びPETボトルに生れ変わることはない。厚生省発表(昨年九月)によると、今年の生産量は三十六万トンの予想で回収率は二八%、四年後では四十三万八千トンに対して回収率は三十三%と低調だ。その中で、実際に再加工されるのは七割弱。

 環境をキーワードにした法案が出そろい、新たなビジネスも加速中だが、用途開拓や物流体制はまだまだ未整備だ。

■メモ■
 市町村は、指定法人の(財)日本容器包装リサイクル協会と引き取り契約を結び、指定法人は事業者の委託に基づいて再商品化事業者に委託。引取運搬や再生処理業者は入札によって決められる。

関連記事(上)   関連記事(中)      


メインメニュー|全 県| 湖東・湖北| 湖南・湖西| 中央政界特報| 社説
今週の運勢| お誕生・他| 今日の首長| 取締情報| リンク| E-Mail
TOP インデックスへ


水鳥のエサ提供して!

=八日市市が求む=

(湖東・八日市市)
 八日市市花と緑の推進室は、同市布施町の布施溜に飛来する水鳥のエサの提供者を探している。

 布施溜には毎年、冬になるとカモやバン、ハジロなどの水鳥が飛来し、地元の布施町民や市民ボランティアによって、清掃やエサやりなど地道な活動が続けられ、昨年は約八百羽の水鳥が確認されている。

 花と緑の推進室は、この環境をさらに良くし飛来する水鳥の数や種類を増やそうと、農作業で出たクズ米や古米、麦、豆などエサの提供を求めている。


メインメニュー|全 県| 湖東・湖北| 湖南・湖西| 中央政界特報| 社説
今週の運勢| お誕生・他| 今日の首長| 取締情報| リンク| E-Mail
TOP インデックスへ


貯金箱コンクール作品展

楽しい仕掛けや夢いっぱい

=今日まで八日市郵便局=


待ち時間を利用して作品に目をやる来局者

(湖東・八日市市)
 誕生日までいくらたまるか楽しみなケーキの形をしたもの、お金がたくさん入るとだんだん花が咲いていく鉢(はち)型のものなど、子どもたちが夏休みにつくったアイデアと夢いっぱいの貯金箱が、八日市郵便局(野々宮町、広畑忠利局長)のお客様ロビーに展示され、来局者の目を楽しませている。作品展は二十一日まで。

 ペットボトルや牛乳パック、カップラーメンの容器、空き箱などを使って、楽しい仕掛けや人気アニメキャラクターなどが施された貯金箱は、八日市市と永源寺町の小学校と県立八日市養護学校を合わせた十一校の児童の作品で、第二十六回私のアイデア貯金箱コンクールの応募作品一千五百五点の中から各学校で選ばれた九十一点。

 貯蓄意識の高揚と創造力の伸長を目的に毎年開催され、例年、全国の優秀作品が集まる中央審査会でも、同地区から選出された作品が好成績をあげている。
 作品展初日の十九日には、広畑局長をはじめ、郵政、教育関係者らによる第一次審査が行われ、郵便局長賞と郵便貯金振興会会長賞の十八点と、十月三日に大阪で行われる第二次審査(近畿地方審査)に出品する三点を決めた。中央審査(十月二十六日)へは、第二次審査を通過した十九点が送られる。第一次審査の結果は次の通り。

【郵便局長賞】
▽一・二年生の部 吉村ともや(政所二年)南川舞(御園二年)加藤綾香(八日市西二年)池本早希(山上一年)
▽三・四年生の部 宮下佳祐(八日市南三年)田中隆真(山上四年)井上祐香里(布引四年)松林みずほ(八日市北四年)
▽五・六年生の部 塚本菜里衣(八日市西五年)小澤未久(八日市南五年)瀧沢吉彦(山上六年)東岸尚徳(八日市北五年)

【郵便貯金振興会会長賞】(◎印の三人の作品が第二次審査へ)
▽一・二年生の部 ◎武久美優(玉緒二年)河村知佳(八日市南二年)
▽三・四年生の部 ◎池之内彰子(玉緒四年)小倉寛太(八日市西三年)
▽五・六年生の部 ◎池之内愛子(玉緒六年)池田昌也(玉緒五年)


メインメニュー|全 県| 湖東・湖北| 湖南・湖西| 中央政界特報| 社説
今週の運勢| お誕生・他| 今日の首長| 取締情報| リンク| E-Mail
TOP インデックスへ


いつまでもオシャレに

敬老の日・理髪出張サービス

=出町の「ラルジュ」=


理・美容車の中で散髪をしてもらうお年寄り

(湖東・近江八幡市)
 敬老の日の十五日、大型トラックを改造し、理美容業務対応の電動車椅子を装備した移動福祉理・美容車が、能登川町と竜王町の特別養護老人ホームで理髪出張サービスを行い、入所のお年寄りやデイサービスに訪れたお年寄りたちに喜ばれた。

 この車は、近江八幡市出町で理・美容店「ラルジュ」を経営する小松嗣幸さん(35)が「さんきち号」と名付けて運行している業務車。この日はお年寄りへのプレゼントとして走らせたもので、敬老の日に限り三年前から県内のほか、京都、大阪府下でも長寿を祝うサービスとして続けている。

 竜王町の「万葉の里」では、さんきち号の到着を心待ちにしていたお年寄りたちが介護ヘルパーに付き添ってもらいながら、後部コンテナ内に造作された美容室に昇降リフトで入店。鏡の前に座り、伸びた頭髪にハサミを入れてもらった。

 散髪は一人三十分程度で終了。お年寄りは頭の左右を鏡でチェックしながら、さっぱりした髪型に満足そうな表情を浮かべ、小松さんの特別サービスに感謝していた。
 サービスを終えた小松嗣幸さんは「おしゃれは年齢を重ねてもしたいもの。様々な福祉施設で散髪のプレゼントをして喜んでもらっているので、これからも続けていきたい」と話していた。


メインメニュー|全 県| 湖東・湖北| 湖南・湖西| 中央政界特報| 社説
今週の運勢| お誕生・他| 今日の首長| 取締情報| リンク| E-Mail
TOP インデックスへ