「火災防御訓練」で機動力=日野消防署と連携強化=
秋の火災予防運動(九~十五日)に伴う「事業所合同訓練」が十三日、日野町下駒月の日本チャールスリバー株式会社日野飼育センターで行われた。 日野消防署と事業所が合同で実施する火災防御訓練は、緊密な連携体制の確立や各隊の指揮統制、消防技術の向上のほか、各事業所の防火意識の高揚を目的としている。 訓練の想定は、午後三時五十九分に東近江地域を中心とするマグニチュード六・八、震度七の地震が発生、日野飼育センター一階炊事場より出火して延焼する恐れがあり、倒壊物による負傷者や事務・厚生棟二階に逃げ遅れた従業員がいるというもの。 同社では自衛消防組織を立ち上げ、消火・避難誘導・応急救護・点検防護・通報連絡の各班に従業員約六十人を振り分けている。当日も、避難者を確認した後、初期消火活動や負傷者の応急救護、消防署への情報提供など、各班が機動力を発揮した。
通報を受けて駆け付けた消防署員は、消火活動を展開しながらはしごを使って二階の逃げ遅れた負傷者を救出。併せて救急隊員が、従業員に段ボール・ビニール袋といった身近にある物で止血や骨折の固定をする方法を教えた。 「頭を打っていたりするときは動かさない方がいいのか」や「熱湯でやけどした場合の処置は」など、従業員も活発に質問し、日野消防署・西良和副署長は「点呼や初期消火、避難、通報など、どれをとっても危機感を持って迅速かつ的確に実践してもらった」と講評した。 日本チャールスリバーでは医薬開発に欠かせない実験用動物を飼育・生産しており、火災が起こるような危険性は極めて低いが、歯黒重樹センター長は「突発的な事故や災害について普段なら考えられないが、訓練を行うことで考えるいい機会となった」と話していた。







