特別陳列「水の浄土・琵琶湖」=22日から 安土城考古博物館で=
◇東近江・安土町 県教委は、今月が文化財保護強調月間であることから、県民に地元の誇る優れた文化財に親しみ、地域の歴史や文化に関心を持ってもらおうと、特別陳列「水の浄土・琵琶湖――琵琶湖文化館の収蔵品を中心に――」を二十二日から安土町下豊浦の県立安土城考古博物館で開催する。 昨年度いっぱいで休館した琵琶湖文化館は、展示事業こそ行っていないが、寄託品など文化財の保管・管理・普及啓発・研究調査活動を続けている。五千点を超える収蔵品は県民の財産でもあることから、安土城考古博物館との協働で琵琶湖文化館収蔵品による特別陳列を開くことにした。 今回、四十七点を展示するが、これだけの点数を特定の展覧会に出陳し、かつ、これまでに県内の博物館等で琵琶湖文化館が主催(共催)した展覧会はなく、今回のように琵琶湖文化館の収蔵品中心の展示は、はじめてとなる。 特別陳列は、県教委が昨年度から取り組んでいる琵琶湖と水に関係する文化財の調査活用事業の成果として発刊した、水と琵琶湖に培われてきた近江の豊かな精神世界を紹介する歴史探訪マップ「近江湖物語一水の浄土琵琶湖」に立脚して、琵琶湖文化館と安土城考古博物館の収蔵品の中から、「水」にちなんだ精神文化の遺品を中心に紹介する。 県教委では今回の展示を通じて、「先人が遺した文化財を水信仰の観点から読み解くことにより、私たちが未来に向けて水や琵琶湖とどのように関わっていくべきかについて、考える契機になれば」と、来館を呼びかけている。 展示は、プロローグ「びわ湖――天台薬師の池――」として『水への祈り』『描かれた水の世界』『豊饒(ほうじょう)の湖』、エピローグ「水から生まれ、水へと還る」で構成する。 主な出陳作品は、館外初公開の歌川広重画「近江八景」八枚(琵琶湖文化館蔵)、湖水出現の薬師と伝わる重要文化財「銅造薬師如来立像」(聖衆来迎寺)、重要文化財「流水文銅鐸」(安土城考古博物館蔵)、重要文化財の曾我簫白筆「楼閣山水図」(近江神宮)など。 会期は、来年一月十八日まで。会期中の関連行事として、十一月二十三日午後一時半から琵琶湖文化館の上野良信さんによる記念講演会のほか、十一月三十日・十二月七日・一月十一日には展示解説会が午後一時半からと三時の各日二回ずつ行われる。 入館料は、大人三百五十円、高大生二百五十円、小人百五十円。月曜日と祝祭日の翌日、年末年始休館。問い合わせは、安土城考古博物館(TEL0748―46―2424)






