=JR福知山線脱線事故に学ぶ=
◇東近江・八日市 東近江地区犯罪被害者支援ネットワーク会議の研修会がこのほど、東近江警察署別館で開かれた。 研修には、東近江市などの行政機関や団体などの会員三十一人が参加し、JR福知山線における列車脱線事故で被害者対策を担当した福井公子氏(兵庫県警本部被害者対策室)の講演を聞いた。 被害者・遺族の居住が広範囲にわたった同事故では、兵庫・大阪両警察は合同対策会議を設置し、まず被害者・遺族を精神的に支えるため、手紙を送ったり、署員自ら訪問して霊前に線香を上げるなどして、「地域ぐるみで支援する」というメッセージを送った。 また、被害者・遺族への情報提供については、心のケアの一環として、捜査に支障のない範囲で、行政手続きを踏まえて伝えた。 とくに、「亡くなった人が当日、車両のどの辺りに乗車していたか」を知ろうとする遺族の気持ちは強く、同会議は捜査とは別に調査を行い、事故で助かった人や救助にあたった警察・消防士、地元の人らに聞いて回った。 この結果、顔写真や当時の服そう、いつも乗り合わせていた車両内の位置などが手がかりになって、不明だった十七人のうち八人についてわずか三カ月で判明した。 福井氏は最後に「兵庫県は阪神淡路大震災をきっかけに心のケアの窓口を一カ所に集中させていたので、列車事故の時はケアしやすかった」と各機関の連携の大切さを指摘していた。






