設備不良と利用者減少のため=開設から10年、今月いっぱいで=
◇東近江・近江八幡市 高齢者を中心に親しまれて来た近江八幡市総合福祉センターひまわり館(土田町)の浴室が、今月いっぱいで休止する。当時としては画期的な「お風呂のある福祉センター」として平成十年四月にオープン、今回、電気給湯器の不良と利用者の減少を理由に、十年あまりでその看板を降ろすことになった。 市地域福祉課によると、開設当時は給湯能力に余裕を持たせて六台の電気給湯器が設置されたが、三年程前から次々と故障するようになり、今では一台がやっと稼動している状況で、温度を保つことさえできない状況だという。 かといって、機械を更新するにも、修繕やメンテナンスにも多額の費用が必要となり、市の苦しい台所事情もあって、細々と運営を続けて来た。 それに拍車をかけて、利用者の大幅減少も大きな理由となっている。日曜日以外の午前十時から午後三時半の営業(一般五百円、高齢者・障害者二百円)で、一日の利用は二十人程度、多い日で四十人ほど。年間では延べ約一万一千人で開設当時と比べて半減し、特定少数の人にしか利用されていない、と分析する。 利用者や家族などからは、高齢者の健康維持や憩いの場としての浴室存続を訴える嘆願署名が冨士谷英正市長に出されたが、存続の可能性はほとんどなく、休止というより閉鎖に近い。 休止後は、浴室隣の休憩室はこれまで通り利用可能。浴場については、市内二か所の公共浴場(八幡・末広)か民間銭湯(鍛冶屋町)、ホテルや宿泊施設の温泉などの利用を呼びかけている。 木村正善課長は、「サービス低下になるので心苦しいが、理解してほしい。センター全体を、本来の福祉機能を総合的に生かせる施設にするため、有効活用を検討したい」と話している。






