特別展 「本間吉郎孔版画展」=30日まで 蒲生岡本町で=
◇東近江・蒲生 ガリ版伝承館開館十周年記念特別展「手技の温もり 本間吉郎孔版画展」(主催=ガリ版伝承館・東近江市教育委員会、後援=東近江市蒲生岡本町自治会・ガリ版芸術村)が、二十二日から東近江市蒲生岡本町のガリ版伝承館で開かれている。入館無料。 ガリ版の愛称で親しまれてきた謄写版は、明治二十七年に蒲生岡本町出身の堀井新治郎父子が心血を注いで開発・販売したもの。 簡単・便利な印刷道具として、コピー機が普及する昭和五十年代まで八十年以上の長きにわたり全国で愛用された。まさに明治から昭和まで日本の激動期を支えたコミュニケーションツールでもある。 旧蒲生町時代の平成十年、ふるさとに残る堀井本家の住宅を改修し、作品や資料の展示のほか、ガリ版体験のできるスペースを設けた「ガリ版伝承館」が開館した。 今年で開館十周年を迎えることから、開館当時から活動をサポートしている孔版画家・本間吉郎氏の詩情豊かな作品約五十点を、記念特別展で紹介する。 新潟県出身の本間氏は、新潟大学在学中に新潟短歌に入会したのをきっかけに歌人としての道を歩み、昭和三十五年に若山八十氏に師事して孔版画を学んだ。四年後には創作孔版画作家集団「甃土会(しゅうどかい)」を設立し、団体展や個展で作品を発表。平成九年には、旧蒲生町でガリ版伝承員講師を務め、ガリ版伝承館建設にも尽力した。 今回の特別展に合わせて、年賀状を作る「ガリ版教室」も開かれる。開催日時は、二十二日午後一時半から(ガリ版伝承館)と二十四日午後一時半から(蒲生公民館)の二回。定員はいずれも三十人で、材料代百円が必要。 また、地元住民主導のガリ版芸術村が、「ガリ版芸術村~第四回文化祭~」を岡本公民館一帯で催す。 京都市立芸術大学有志によるガリ版作品の展示やアニメ作品を上映する「大枝アートプロジェクトinガリ版」が行われ、「岡本屋台村」(二十三日のみ)では蒲生岡本町特産の黒豆納豆・新鮮野菜の販売や豚汁などを用意する。 さらに、新ガリ版ネットワークが、ガリ版器材をはじめ孔版作品(はがきやカレンダーなど)を販売する。即売会は、二十二~二十四、二十九、三十日のみ。 開館は、午前十時~午後四時半。開催期間は三十日までで、二十五~二十八日の入館は要予約。 ガリ版教室の申し込みなど詳しくは、東近江市立蒲生公民館(55―0207)へ。






