地域先人の生きざまを研究発表
◇東近江 八日市郷土文化研究会(中島伸男会長、会員二百四十人)は、主に湖東地方の歴史・民俗・文化を中心に、地域にまつわる秘話をまとめた会員レポートや随筆などを掲載した機関誌「蒲生野」を年一回のペースでまとめ、このほど「発足四十周年記念号」(A5判、百八ページ)を発行した。 巻頭には、市史を読む会百回記念での出目弘前会長の思い出話や、渡辺守順顧問の講演内容「近代小説の東近江市」が記載され、武村正義元大蔵大臣の特別寄稿「真冬の仏像めぐり」、中島会長の「伝説で追う惟喬親王(これたかしんのう)の足跡(1)」が興味を誘う。 八日市飛行場に関しては、第八航空教育隊に所属していた映画俳優の故三船敏郎の軍隊生活を書き記した「世界のミフネの航空兵時代」(中島会長)、布引丘陵に今も残る「掩体壕づくりに参加して」(小杉弘一さん寄稿)が目を引く。 このほか「佐和山城主・堀秀政」(高橋一氏)、「戦時下の学校生活」(和田徳蔵氏)、「戦争の惨禍を語り継ぐ」(久田政男氏)、「湖東の巨匠・沢ちゅうさん」(加藤幸蔵氏)、沢島忠監督の「人と作品」(野村しず一氏)、「子どもの遊びいまむかし」(村田昌平氏)などが掲載され、会員の自由意見の場「談話室(万葉慢歩)」や地元歌人の「蒲生野歌壇」も設けられている。 編集担当の藤本長藏事務局長は、温故知新を研究会課題の一つに挙げ、蒲生野を読むことによって「人はそれぞれの時代にどう生きてきたのか、何を求め、どう対処してきたかがうかがえる」と語り、それは「混とんとした現代に生きる我々に、少なからずヒントを与えてくれるのではないか」と話す。 機関誌「蒲生野」は、会員以外の一般にも一部二千円で頒布され、希望者は、中島会長(TEL0748―23―2255)か藤本事務局長(TEL0749―45―1486)へ申し込む。






