つながり合った 「最後の収穫祭」
◇東近江・蒲生
東近江市立蒲生西小学校(山口龍三校長)の児童約五百三十人が八日、PTAや地域サポーターの力を借りて「第五回収穫祭」を催し、収穫の喜びが分かち合える仲間の大切さをかみしめた。
蒲生西小学校は、毎年、授業の一環として土づくりから収穫まで米・サツマイモ栽培に取り組んでいる。秋になると、指導してくれた地域サポーターを招き、児童自ら収穫したもち米などを加工して振る舞う。
五年続いた収穫祭も、来年度から始まる新学習指導要領の一部先行実施により時間の確保が難しく、今年で最後。そこで、同小PTA(竹山徹会長)が、農作業体験や収穫祭の開催がもたらす真の実りに気づいてもらおうと「お宝ゲットでちゅ~」を企画 、実施した。
開会式で朝桜中学校吹奏楽部の感動的な演奏に酔いしれた後、児童・保護者らは、グラウンドなど至る所に隠された西小小判(千枚)探しへ出発。
体育館に小判を持ち帰ってくじを引き、くじに記された模造紙の場所にPTA役員から手渡された児童・教諭の顔写真を貼り付けた。「何の絵ができあがるの」と子どもも大人も興味津々で、正午過ぎ、完成した巨大絵画が披露された。
全校児童の顔写真を貼り合わせて浮かび上がった絵は、同小学校の「校章」。竹山会長(39)は「本当の宝は物ではなく、隣にいる友だちや家族、先生、いつも見守ってくれている地域の人たち、そしていろいろな人に囲まれて一緒に過ごせる学校なんだということに気づいてほしかった」と明かし、 小判の裏面に「きみのそばにはだれがいますか」との言葉を添えた。
喜びも苦しみも分かち合える仲間の存在を再認識したのをきっかけに、さらに人のつながりを広げようと、収穫祭の抽選で「世界の果てまで行ってちょうだい権」を獲得した児童十人が十三日、全校児童のカウントダウンに合わせて風船百個を大空へ飛ばした。
「拾っていただいた方、そしてこの世の中の人々はすべてつながっています。すべての人が、このつながりを大切にし、幸せに暮らせるよう願いを込めて」とのメッセージ付き風船。新たな出会いを運んできてくれることを楽しみ、児童らは指折り返信を待っている。








