京都銀行でライブコンサート 感動のメッセージ込めた10曲
◇東近江・近江八幡市
盲目の歌姫、森野裕香里さんのクリスタルボイスが、水郷のまちに響き渡った。二十四日に近江八幡市鷹飼町の京都銀行近江八幡支店二階ホールで開かれた「アマービレ」のライブコンサートに、観客は酔いしれた。
九月に開かれたコンサートで県立盲学校高等部一年生の森野さん率いる「アマービレ」のステージを見て、森野さんの透き通った歌声の虜になってしまった同支店の北川豊支店長が、「聴いたとたんに涙が出て鳥肌が立った。自分だけかと思ったら周りの人も同じように感じておられた。であれば、もっとたくさんの人にこの歌声を聴いてもらいたい」と、この日のライブコンサートを企画した。
そして、この日、会場にあふれんばかりに詰めかけた約百五十人の観客に「障がいをもちながらがんばっている。(その姿を見て、歌を聴いて)私達もがんばっていかなければという思いにさせてくれる。森野さんの清らかな歌声で一年を洗い流し、新年を迎えてください」とあいさつし、ライブコンサートが始まった。
クリスマスイブにあわせての「恋人がサンタクロース」や「涙そうそう」「ハナミズキ」といったヒット曲、合唱コンクールの課題曲となった「手紙」、会場と一体となった「上を向いて歩こう」や「翼をください」など、グループ名の「アマービレ」が示すように、やさしく、あいらしく、約十曲を披露した。
また、「連日、暗いニュースが飛び込んでくる。何をしなければならないのか、立ち止まって考える必要があるのでは」と、SMAPの「Triangle」にメッセージを込め、十三歳の全盲の少女が悔しさを乗り越えてがんばる姿を詩につづった作品「空とぶうさぎ」では、感動のあまり思わずハンカチで目頭を押さえる姿が、客席のあちらこちらにあった。
ライブ終了後も拍手は鳴り止まず、「アンコール」の声となり続く拍手に促され、「あの素晴らしい愛をもう一度」でライブを締めくくり、観客は感動の余韻に酔いしれた。
森野さんの歌声は、来年三月七日午後二時から同じ京都銀行近江八幡支店で開催される「ハーモニックス ライブ」で聴くことができる。「うたごえ」と「朗読」のたのしいライブコンサートになりそうだ。






