今年の「あづち信長まつり」 紙とは思えぬ仕上がり楽しみ
◇東近江・安土町
毎年六月に開催される「あづち信長まつり」の武者行列に、手作りの鎧兜(よろいかぶと)を着て参加して、まつりを盛り上げようと、安土町内や近江八幡市から集まった六人の男たちが、紙甲冑(かっちゅう)づくりに取り組んでいる。
織田信長、豊臣秀吉、徳川家康ら戦国武将らが、姫、宣教師らを引き連れて、安土駅から安土山を目指して練り歩く武者行列は、町民約五百人が豪華衣装を身につけて参加する、まつりのメイン。そこに“六人の侍”が、手づくり甲冑で加わる。まつり当日が楽しみだ。
メンバーは、安土町常楽寺にあるかつての滋賀銀行の木造の建物を地元有志が買い取り、地元産品の販売や観光案内など、地域の活性化に向けて運営している「安土楽市楽座館」で月一回開催されている「入門 手作り甲冑教室」の参加者。
趣味の模型製作の技術を生かして紙甲冑づくりを指導する重野真功さん(51)と、代表の千貫昌一(66)さん、町観光協会長でもある野田れい喜(63)さん、初古正一(63)さん、東康彦(60)さんの五人は、同館の会員でもある。あと一人、平松重臣(64)さんは、唯一、近江八幡市から参加している。
厚手のボール紙を型に沿って特殊なハサミで切り、水にぬれてもだいじょうぶなように加工し、スプレー絵の具で着色、曲線をうまく出すように折り曲げて行き、兜に仕上げ、金の家紋や飾りを着け、染めた組みひもで垂れの部品を細かく縫い合わせて行く。力と、根気と、繊細さが要求される。
重野さんは、「紙甲冑だからといってレベルを下げたくないので、その時代の様式のものにできる限り近付けた」と、指導にも熱がこもる。本物より軽いが、頭にかぶるとずしりと重さを感じる。思ったより硬く、強い。
メンバーは、まつりで見てもらうことを楽しみに、月一回の作業にいきいきと取り組んでいる。まつりだけでなく、「孫の五歳の端午の節句に間に合わせ、飾って写真を撮りたい」や、「床の間に飾りたい」など、それぞれの思いもある。そして、「一人でも多く新しいメンバーを増やし、まつりを盛り上げていきたい」と、願っている。
手作り甲冑教室の問い合わせは、安土町観光協会(TEL0748―46―7049)まで。







