除夜の鐘とともに「女形の道中」
◇東近江・八日市
元旦と同時に獅子舞がやって来るお宮さんとして知られる東近江市立八日市図書館前の野々宮神社(中島伸男宮司)で、年ごとに人気を増す「女形の道中」(おやまのどうちゅう)が、今年も除夜の鐘とともに奉納される。
毎年、伊勢大神楽(国指定無形民俗文化財)の加藤菊太夫講社による獅子舞が奉納され、氏子や初もうで客らの隆昌と家内安全を祈願している。
除夜の鐘とともに拝殿前では、獅子三頭による「神来舞(しぐるま)」と「四方(よも)の舞」のほか、伊勢太神楽の神髄ともいうべき「女形の道中」が奉納される。
獅子舞の曲芸のうちで最も華麗で難しい技とされ、地方によっては「花魁(おいらん)道中」とも呼ばれている。この女形の道中を除く獅子舞の奉納は、同七時から再び行われる。
石灯籠(約二百二十基)すべてに火が灯され、表参道の両サイドには竹筒に入った燈火が並べられ、参拝客を拝殿へと導く。大たき火や万灯の揺らめく中で演じられる獅子舞は、幽玄そのものの世界を醸し出し、年追うごとに見物を兼ね訪れた初もうで客で賑わう。
社務所では、一年の無病息災を祈る「お守り」や「破魔矢」ほか、お守りとアクセサリーを兼ねた「ストラップ」などが販売され、子供を対象に大型の「自分だけの絵馬」(縦十七×横二十二センチ)を用意し、思い思いの絵と願い事をマジックインキで書いて奉納(一枚三百円)してもらう。
このほか、境内には神社婦人部や氏子有志による年越しそば、たこ焼き、みたらし団子の店が並び、午前九時から正午まで「甘酒の無料サービス」(畑酒造寄贈で量限定)も行われる。





