栗東の旬の新鮮野菜を直売 生産者と消費者結ぶ笑顔
◇大津・大津市
滋賀会館(大津市京町)の存続問題をはじめ、県文化体育館閉鎖や県警跡地の活用方針が決まらずに県庁周辺で閑古鳥が鳴くなか、毎月一度、この地域が元気を取り戻す朝市「金勝(こんぜ)市場」が開かれている。
この市場は、生産者と消費者をつなごうと、毎月第四土曜日、滋賀会館前で開催されているもの。主催は、栗東市内で農業を営む青年らでつくる栗東市農業後継者クラブ(会員七人)である。
市場が催されるようになったのは、同クラブの会員が昨年四月、農業をテーマにしたドキュメンタリー映画を制作し、滋賀会館で上映したのがきっかけ。
午前十時、会館前には収穫したての大根、白菜、ねぎなど旬の野菜や名産「金勝米」、産みたての卵などがずらりと並べられ、集まりはじめるお客と生産者の野菜の食べ方などのやりとりがあちこちで始まる。
市場の人気はチラシや口コミでじわじわ広がり、今では近隣から百~二百人の客が訪れる。一~二時間でほぼ完売する。
常連の主婦(68)は「とにかく新鮮なのがうれしいし、生産者とやりとりしながら買うのが楽しい」と話す。
一方の生産者、猪飼正道さん(23歳)=同クラブ会長=も「消費者と直接つながっているので、ニーズがつかみやすく、励みになっている」と口元をほころばす。
ただ、そんな朝市にも滋賀会館の存続問題が微妙な影を落とす。猪飼さんは「どうなるか分からないが、様子をみながらやりたい」と。
滋賀会館を巡っては、財政難や老朽化を理由に今年度中の廃止が県から県議会へ提案されたが、文化行政への疑問などから継続審査とされ、二月の定例会に結論が持ち越されている。






