5月2、3日 「日野祭」
◇東近江・日野町
先人から脈々と受け継がれる祭り魂が燃え上がる二日間。日野町村井にある馬見岡綿向神社の春の例大祭「日野祭」(宵山=五月二日、本祭=同三日)を目前に控え、町内の祭りムードが高まってきた。
●800年の重み
日野特有の歴史・風土とともに連綿と守り続けられてきた日野祭。伝統としきたりを重んじる神事に、江戸時代中期から末期に制作された県内屈指の豪華さを誇る“曳山”巡行が花を添え、訪れた人を圧倒する。
巧みの技が刻まれた曳山は見送り幕などで化粧し、三日午前八~九時頃に各倉を出発、拍子木の合図で舵をとりながら宮入のため本通りを突き進む。
午前十一時頃、今年は境内に十一基が勢ぞろいし、軽快な祭り囃子の音色が鳴り響く。二百十九年ぶりに見送り幕を復元・新調した杉野神町の曳山「歓心(かんしん)」も必見。
また、前日の宵山では、ちょうちんなどで照らされた全十六基の曳山を見学することができる。幻想的な雰囲気に包まれる町内で、日野観光協会と日野曳山保存会は「宵山見て歩きスタンプラリー」を実施する。
●桟敷窓のある風景
まち独特の景観を作り出す“桟敷窓(さじきまど=日野祭を見物するために板塀にしつらえられたもの)”。この伝統と文化を大切に守り伝えていこうと、街並を活かす桟敷窓アートの会(世話人=中田穣さん)が二、三日の二日間、桟敷窓のある民家や蔵を利用して地元工芸作家の作品を展示・販売する「祭の桟敷窓アート」を催す。
同町大窪から村井にかけて、展示会場ではさまざまな分野の芸術作品を発信し、現代の暮らしに合わせて再興された日野椀の復活展や地元特産品の販売、お休み・お茶処なども設け、祭りとともにぶらり歩きへと誘う。
開催時間は、両日とも午前九時半~午後五時。問い合わせは、同会・中田さん(0748―52―0649)まで。
●新土産品が人気
日野町商工会女性部(島村真寿子部長)は、新しく立ち上げた特産品部会を中心に「オリジナルグッズ」を開発した。二月から販売を始め、町内でしか買えない話題性もあって、追加発注するほど売れ行きを伸ばしている。
新オリジナルグッズは、手ぬぐい(一枚六百円)とクリアファイル(二枚セット三百円)。手ぬぐいは、日野菜をイメージした鮮やかなピンク色の布地に日野まちかど感応館(旧薬店)の切り絵と近江商人の心得「売り手よし・買い手よし・世間よし」を記したものと、蒲生氏郷が詠んだ和歌「思いきや 人の行方ぞ 定めなき わが故郷をよそに見んとは」と銅像の切り絵入りの二種類。切り絵は東近江市在住の三波捷昭さんが手掛けた。
また、クリアファイルは、日野祭の写真と蒲生氏郷像の切り絵の二種類で、いずれも裏面はまち歩きに便利な「日野散策マップ」が印刷されている。
日野祭当日は、やすらぎ公園の特産品売り場と日野まちかど感応館、西田邸の三カ所で販売される。詳しくは、日野町商工会(0748―52―0515)へ。
●特別乗車券を発売中
エコ交通推進と駐車場不足解消、交通渋滞緩和を目的に、日野観光協会は、近江鉄道の協力を得て、全線乗り放題と日野祭会場までのバス代(一日フリー乗車)をセットにした「日野祭特別乗車券」を販売している。
価格は、大人千円、子ども五百円で、五月二、三日のみ利用可。近江鉄道米原・彦根・八日市・近江八幡・日野・貴生川の各駅または日野観光協会で発売中。
●写真コンクール
日野観光協会と全日本写真連盟滋賀県本部は、今年の日野祭を被写体とした「第二十三回日野曳山まつり写真コンクール」の作品を募集する。
サイズはカラー・モノクロともA4判~半切で、未発表の単または組(三枚以内)写真が対象となる。デジタル写真も応募可。
応募作品の中から、推薦一点(賞金五万円)と特選二点(賞金二万円)、準特選三点(賞金一万円)、入選十五点、佳作若干数を選ぶ。締め切りは六月四日(必着)。
応募方法など詳しくは、日野観光協会(0748―52―6577)へ。









