県内小学校へ配布、指導周知 県教委
◇全県
子どもたちの体力低下が叫ばれる中、とくに湖国の児童は国の調査で全国平均以下だ。これを懸念する県教育委員会は、体力を確実に向上させる体育授業を解説したDVDを作成し、全小学校に配布した。県教育委員会によると、指導内容を動画とナレーションで周知するのは、「全国ではあまり例がない」という。
県教育委員会によると、平成二十一年度の小学五年生男児の体力測定は、五十メートル走など九項目のうち、立ち幅とびと握力は高かったもが、その他は全国平均を下回った。
ただ、いずれも差はわずかで、県教委の内藤康司・指導主事は「教師側がやる気を引き出せば、あと一点差は縮まる」とみる。
一方の小五女子は、全項目が全国を下回り、「女子は汗を出すのが格好悪いと思いがちで、やる気を出させるのが難しい」と課題を上げた。
また、好んで遊ばなくなったのも体力低下の一因で、全国調査では一週間の総運動時間は一割が一時間以内(一日当たり約十分)で、県内も同様の傾向。このため、活発な子どもとそうでない子どもで二極化傾向が進んでいる。
DVDは、県教委と教諭でつくる子どもの体力向上支援委員会(委員長・辻延浩・滋賀大教育学部準教授)が企画編集したもので、三編で構成される。
「This is 体育」では、走・跳・持続(体力)に絞って、鬼ごっこや段ボールを使った跳び箱など、遊び感覚を取り入れた授業で運動の楽しさを引き出す。
「体育のいろは」は、着替えから学習指導、評価など授業づくりの悩みと疑問に応える。
「動き10選」は、体力向上に欠かせない基礎動作を厳選。馬跳びで跳び越せない児童には、できる高さから始めて恐怖心をなくさせるなど、「つまづき」を取り除く。






