浮御堂周辺は高さ15メートル 9月11日、市民会館でフォーラム
◇大津
大津市は、琵琶湖と一体となった優れた景観を守るため、建物の高さ規制を検討しており、今秋にも都市計画審議会に諮り、施行を目指す。市はこれまで住居系用途については規制してきたが、今回新たに県内で初めて商業系用途と工業系用途の一部を対象に加えることにした。九月十一日には、新ルールへの理解を深めるフォーラムを開く。
市内の湖岸地域では、平成十六年頃から高層マンションの建設が相次ぎ、市民から琵琶湖や比叡山の眺望が損なわれると意見が出ていた。これを受けて市は一昨年、「市街地の高度利用のあり方検討委員会」を立ち上げ、今年三月に提言を受けた。
規制の網をかける地域は、湖岸に沿って<1>旧志賀町の北部湾岸地域<2>堅田地域<3>雄琴地域<4>園城寺(三井寺)門前・西大津都心地域<5>大津都心地域(大津港~なぎさ公園)<6>旧東海道沿道地域<7>瀬田唐橋地域ーで、室町時代に定着した「近江八景」と重なる。
高さの上限は、基本的には用途地域や容積率に応じて三十一~四十五メートル(ビル十四階に相当)。ただし近江八景「堅田の落雁」で知られる浮御堂周辺はさらに厳しく十五メートル、「三井の晩鐘」である園城寺から琵琶湖を眺望できる地域、および「瀬田の夕照」の唐橋から南側は三十一メートルと個別に設定された。
しかし、高さを一律制限するのでなく、商業地域で容積率が四〇〇%を越えるJR大津駅、大津京駅、堅田駅などの周辺は対象外としている。
なお大津市は九月十一日午後一時四十分から、フォーラム「琵琶湖でつながる大津の景観」を歴史博物館隣りの市民文化会館(大津市御陵町)で開催し、市民に新ルールへの理解を深めてもらう。無料。
検討委員会委員長で県立大学大学院教授の松岡拓公雄氏が「高さルールから見た都市の未来像」をテーマに基調講演し、続いて国交省の新田敬師・環境計画調整官や大澤昭彦・土地総研研究員らが意見交換する。
問い合わせは同課(077-528-2956)へ。








