ちあばーる夢組
◇東近江・竜王
暗い話題が多い現代だからこそ、新春に華やかで元気になる記事を読者へ届けたいとの思いでネタ探しに奔走していたとき、取材先で出会ったのが「ちあばーる夢組」。五十歳以上の女性たちが、なぜチアダンスに目覚めたのかを知りたくて、月三回の練習場にしているという竜王町小口にある農村女性の家に潜入した。
ピンクをさし色としたミニスカートのユニフォームを颯爽(さっそう)と着こなすのは、五十二~六十四歳の女性十五人。テレビ番組で中高年の女性が輝く笑顔を振りまきながらチアとして踊っている姿を見た大前セツ子さんが「これをやりたい」と、竜王町公民館でリズム体操の講師をしていた国本正子さんに声を掛けたのがきっかけだという。
フォーメーションだって完璧
平成十九年春、竜王町内五十歳以上の女性で、チアダンスグループ「ちあばーる夢組」を結成。一番の目的は“いつまでも元気で、美しく年齢を重ねること”。
「覚えるのに時間がかかるし、足腰も痛くなる。年も忘れるけど、踊りも忘れる」と謙そんするメンバーだが、ひとたび音楽が流れると切れのある踊りを披露する。レパートリーは、幅広い年代層が知っている「YMCA」をはじめ四曲あり、歌詞に自分たちを重ね合わせて「三百六十五歩のマーチ」をテーマソングとしている。
昨年から高齢者の集いや施設訪問のほか、水口・信楽・東近江・米原など町外イベントにも引っ張りだこで、結婚式で花を添えたことも。「この年齢でも衣装を身に付けて踊れる喜びとともに、披露できる場があることに感謝している。熱い視線で応援し見てくれる人たちに、私たちの元気を届けたい」と、いつも笑顔を絶やさない。
赤と黒を基調としたパンツスタイルの衣装に合わせて、髪型や髪飾りを変えるあたりは乙女心が顔をのぞかせ、母でも妻でもない一女性として人生を謳歌(おうか)する。年齢を言い訳にせず、自分の目標に向かって努力し続ける姿勢こそ、老若男女のかがみである。








