日野町立図書館視聴覚室で
◇東近江・日野
日野町立図書館は十四日、開館十五周年記念事業として健康情報連続講座「日野の女性の健康づくりを応援します!~いきいき、はつらつとした毎日のために~」の第一回を同館視聴覚室で開き、参加女性約二十人が専門医から乳がんの早期発見・早期治療の重要性を学んだ。
三十~六十四歳の女性壮年層で、死亡原因の第一位である“乳がん”。講師の医療法人社団昴会日野記念病院・花澤一芳院長は「ピークは四十歳代で、乳房の外側上方に腫瘍(しゅよう)のできる確率が高い。女性だけでなく男性も発症する」と指摘。
乳がん患者全体の生存率は八〇%だが、早期発見により九〇%以上まで高められるため、花澤院長はマンモグラフィ(乳房のX線撮影)や視触診、超音波といった具体的な検査方法を示し、各検査で何が判明するのか、医師ならではの解説も加えた。
また、乳がんにかかりやすい人の傾向として、▽初産年齢が遅い▽出産歴なし▽初経年齢が早い▽閉経年齢が遅い▽閉経後の肥満あり▽運動習慣なし▽栄養▽アルコールの多量摂取―などを挙げ、「祖母・母・姉妹が発病した人は発生率が高い」と遺伝性にも着目。
もしも発病したら―。乳房切除術から乳房温存手術が主流になっているものの、温存するには腫瘍が三センチ以下でなければ再発の危険性が高いため「小さいうちに見つければ(腫瘍を)取る大きさも傷口も小さくて済む」と早期発見の重要性を説き、自己検診時にえくぼ症状(乳房にできるくぼみ)の有無を確認するよう促した。
また、乳房の再建術やがんを焼却する最先端医療も紹介、「いろいろな大学と連携を図りながら、将来、日野記念病院に女性医師による乳腺外科を作りたい」と、女性の体と心を守る構想も明かした。
「良性はツルッとしているが、悪性は石のかけらのようにゴリゴリする」という花澤院長の説明を参考に、乳がんや乳腺症が分かる模型“乳がん触診モデル”を触った参加者ら。「素人には分かりにくいものですね」と漏らし、医学の進展とともに自己検診・定期検診を習慣付ける必要性を痛感していた。
次回の講座は二十三日午後二時からで、「役に立つ病気の情報の調べ方~もしもあなたが患者になったら~」をテーマに静岡県立こども病院医学図書室司書・塚田薫代さんが講演する。参加無料で、事前申し込み不要。定員三十人。詳しくは、同図書館(0748―53―1644)へ。







