糖尿病・肥満関連の新規遺伝子発見
◇大津
滋賀医科大学糖尿病内分泌内科の森野勝太郎助教と前川聡教授、同大学附属病院の柏木厚典院長は、米国エール大学との共同研究で、新規ミトコンドリア調節因子としてのLPL(リポプロテインリパーゼ)が糖尿病や肥満に関連する可能性があることを発見した。研究成果は、米国糖尿病学会雑誌「Diabetes」四月号に掲載される。
滋賀医科大学によると、糖尿病早期の患者から得たサンプルを用いて遺伝子発現の変化を調べたところ、二百五十の遺伝子に差が認められた。
この中からミトコンドリアの機能を調節する遺伝子をスクリーニングした結果、LPLがミトコンドリア機能を調節することを見出し、糖尿病早期の患者の筋肉ではLPL発現が約半分に低下していた。
糖尿病患者でLPL活性が低いことは従来から知られており、高脂血症の一因である。研究では、LPLを介して細胞内に流入する脂肪の量が、細胞内のミトコンドリア量を調整していることを見出した。
LPLの低下が糖尿病の結果でなく、糖尿病の原因である可能性示唆している点に新規性があり、また、人で得られた知見を培養細胞を用いた実験で立証した点で優れているとしている。





