滋賀県議会議員 小寺 裕雄
ドクターヘリという言葉をご存知でしょうか。わかりやすく言いますと、救急ヘリコプターで重傷患者を病院に搬送するようなイメージでしょうか。ただ違うところは「ドクター」という言葉がついているように、このヘリコプターには医師と看護師が搭乗し、患者を病院へ搬送する間に治療を開始することで、より患者の命を救う可能性を高めようとするところです。
ドクターヘリの救命効果が高いことは、その実績からも明らかで、ドクターヘリで搬送された患者は、救急車で搬送された患者より、平均入院日数で約17日、治療に要した金額で約113万円少ないことが明らかになっています。
かつては維持費が高額で、各県単位での整備が困難であったドクターヘリですが、国の支援制度が充実したことから、現在では1年間の維持費は、本県であれば5000万円程度まで削減されています。実際平成21年には18道府県で21機だったものが、今年の5月末現在では35道府県で41機まで整備が進んでいます。
しかし滋賀県では、関西広域連合による共同運航でドクターヘリを整備しようと進めているため、まだ3年以上も時間がかかるうえに、共同運航による維持経費の削減効果も単独整備と比較しても最大2500万円程度であることからすると、私自身は単独整備のほうが効果が高いのではないかと考えています。
整備された地域では、すでに多くの命が救われているにもかかわらず、本県では過去も含めて、本来救われたはずの命が救われていないという悲しい現実があります。関西広域連合による共同運航にばかりこだわることなく、県民の命をできるだけ救うためにも、1日でも早いドクターヘリの整備にむけた、嘉田知事の英断を望むものです。






