滋賀県議会議員 井阪 尚司
滋賀県は、環境こだわり農業の推進に加え、湖辺域では「ゆりかご水田米」、中山間地域では「豊かな生きものを育む水田づくり」の推進を図ってきました。さらに、今年から県が開発した新品種「みずかがみ」が作付けされ、ブランド化に期待がかかっています。
これからの農業には、循環型農法による「食味・安全・健康」の提供が重要であり、それが価格に反映されなければなりません。そこで、これを実現しようと「いきものみっけファーム滋賀推進協議会」が設立され、本年度、県内の田畑で栽培が始まりました。
「いきものみっけファーム滋賀」は、生物の多様性戦略、環境教育法の具体化、循環型農業の推進、健康・安全で付加価値の高い農産物等の栽培を進めるために、日本環境協会、トーヨーライス、サンワイズ、山内エコクラブが運営委員となり、県内農家による営農部会、大学等研究者15名による専門委員会、県市町の農業担当者による行政委員会と認証や環境学習を行う事業部及び事務局でスタートしました。
栽培方法は、県が進める環境こだわり農業をベースに米糠などの有機100%肥料を用いるために、元肥だけで土壌が飛躍的に改善される循環型農法の典型とされています。また、農産物は、多様な生物が生息する田畑で栽培されますので、安心・安全な農産物として認証されます。さらに、収穫された米は、均圧精米法による「すずか姫の金芽米」としてブランド化し、「食味・安全・健康」の付加価値をつけて販売される予定です。
この金芽米の健康効果については、本年6月の食糧・栄養学会で、白米を覆う亜糊粉層に免疫作用の向上、抗アレルギー作用、脂肪蓄積の抑制等の働きがあることが発表され、医学分野でも注目されています。勿論、某県の食味品評会で上位10品の内、多くが金芽米だったことから、その美味しさは他に群を抜いていると言われています。
持続可能な農業には、循環型農法による「食味・安全・健康」の提供と食と体験を通して生産者・消費者がWIN―WINの関係を築くことが大事です。いきものみっけファームを広げ、TPPをも克服できる滋賀の農業の成長戦略を提案していきたいと思います。






