滋賀県議会議員 小寺 ひろお
この18日から県議会9月定例議会が開会しますが、今議会最大の議案は、私が委員長を務める政策・土木交通常任委員会で審議する「流域治水推進条例案」となります。
この条例の考え方は、想定外の豪雨が降った場合に備えて、浸水が予想される地域に対して、建築規制や違反した場合の罰則をはじめ、避難態勢整備などのソフト対策を盛り込み、災害に強い地域を目指すもので、ハード対策で洪水を川の中に閉じ込めようとする従来の考え方とは、大きく異なるものとなっています。
私はこの半年余りこの条例案について調査してきましたが、委員会では難しい審議になるのではないか、と心配しています。というのは「命を守る」ことを最重視して、浸水することを前提にさまざまな方策で減災を目指すという理念には共感しますが、個別具体的なことになると多くの問題が存在するからです。
実際、水害がおきたときに水防の責任者となる市長さんたちの多くから、土地の利用規制や建築制限、あるいは条例に違反した場合に住民に対して罰則が科されることに対して「行き過ぎではないか」との声が上がっています。また不動産業界などからも不安の声があがっています。
私は先ごろ自民党会派の政務調査で長浜市を訪れ、五メートルを超える浸水が予想される地域や高時川で、長浜市職員から説明を受けましたが、「果たして現実に対応できるものなのか」という不安を覚えて帰ってきました。
多くの課題や懸念があるこの条例案ですが、私たちは議会として県民の安全と安心を守るためにも、徹底した議論を尽くして正しい結論を出したいと考えています。






