滋賀県議会議員 井阪 尚司
50年に一度の豪雨被害といわる先の台風18号で、滋賀県内各地に甚大な被害が出ました。お亡くなりになられた方にご冥福をお祈りするとともに、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
日野川上流域の日野町では、土砂崩れが多発し、土砂が道路を遮ったり家屋に迫る所や浸水する所も出ました。中流域の竜王町では、日野川と祖父川の天井川に囲まれ、護岸が損壊したり水が溢れて田やぶどう園を洪水が覆ったりするなど、農産物に大きな被害が出ました。下流域の近江八幡では、都市型洪水に見舞われ下水道にも影響が出るなど、それぞれ地形災害の様相となりました。現在、復旧作業が急ピッチで進められていますが、一日も早く復旧されることを願います
さて、この度の豪雨で地盤が緩んでいるため、安全点検と備えが必要です。
一つは、急傾斜地対策がされていない箇所や損壊した土手の地盤が弱っているため、次の災害につながる恐れがあります。点検と対策が必要です。二つ目は、天井川になっているところには、緊急措置ができるよう大型土嚢(どのう)などを保管する備蓄設備が必要です。さらに、天井川の合流付近に、排水ポンプの設置も必要です。三つ目に、地先の安全度マップなどを活かして、避難方法をあらかじめ知っておくことです。
滋賀県は、議会に「滋賀県流域治水条例(案)」を提案しています。条例案は、人命を守ることを第一義として自助、共助、公助を基本とした水害に強い地域づくりを目指すとして、川の中の対策と川の外の対策を組み合わせた「滋賀の流域治水」について説明しています。条例案に関して様々な議論がされていますが、流域治水の基本方針はすでに議会で決議されています。災害から命を守るために、適切な情報を提供し、正しく判断して、安全に避難することを基本として、対策に活かされる条例にしていきたいものです。






