滋賀県議会議員 有村 國俊
食材偽装問題とは、小売り・卸売りや飲食店での商品提供において、生産地、原材料、消費期限・賞味期限、食用の適否などについて、本来とは異なった表示を行なった状態で流通・市販がなされた問題であります。
この問題は、今に始まったことではありません。私たちの記憶に新しいところで、コメの産地偽装、有名料亭での牛肉の産地偽装や消費期限偽装、老舗餅店の製造日偽装も思い出されます。
今回もホテルを発端に食材偽装の連鎖で大手百貨店も総崩れ。「百貨店よ、おまえもか」と言いたくなります。「ごまかし」の芋づる式とは正にこのことです。
そこで、「ごまかし」の語源を調べてみたら、一つに江戸時代に「胡麻胴乱(ごまどうらん)」というお菓子があって、小麦粉に胡麻を混ぜて水でこねて焼き膨らませたもの。中が空っぽで見かけ倒しの胡麻菓子(ごまかし)ということで、人を欺く「ごまかし」になったということが判りました。
赤信号みんなで渡れば怖くないとばかりに、「誤表示でした」、「意図的ではなかった」、「偽装と受け取られても仕方がない」などと釈明すること自体、業界の意識の低さ、「ごまかし」の体質には呆れ果て苛立ちは募るばかりです。
この期に及んで、「偽装ではない」と突っ張ねる事に、どういう意味があるのでしょうか。 守るべきものは、疾うに失われているのですから、そこを突っ張っても仕方ないと思います。
大切なことは、潔く偽装を認め、謝罪し、心新たに二度と過ちを犯さない覚悟を自身に立て、再出発を誓うべきです。私たち消費者にとっても、こちらの方が受け容れ易く、許せるものではないでしょうか。
これまで県議会に於いて、道徳教育の重要性を何度も主張して参りました。時を同じくして、先週、道徳教育の充実策を検討している文部科学省の有識者会議は、現在は正式教科でない小中学校の「道徳の時間」を「特別な教科」に格上げする報告書を公表しました。
食材偽装問題に対しても、社会の一員としての規範を培う道徳教育が不可欠であることは言うまでもありません。






