24時間対応可能な介護サービス整備など
◇大津
大津市は、医療福祉ビジョンを策定した。急速な少子高齢化の進展を受けて、十年後を見すえた医療福祉における市の目指す姿として(1)健康でいきいきと生活できるまち(2)切れ目なく医療福祉サービスを利用できるまち(3)住み慣れた地域で安心して最期まで暮らせるまち(4)医療福祉を守り育て、地域で支えあうまち―を掲げ、到達するための方針と方策をまとめた。
同市の後期高齢期(七十五歳以上)の人口は、団塊の世代が後期高齢期を迎える平成三十七年には、基準の平成二十二年人口と比べて一・八倍の五万七千八百四十人(同一六・八%)に増える。
高齢世帯は単身・夫婦世帯ともに増加傾向で、家族介護が困難な状況だ。このため、介護サービスやインフォーマルサービスの充実、地域の支えあい体制づくりが求められる。
介護保険の要介護等認定者数は毎年増加し、平成二十三年度で要支援の割合は二五・八%、要介護は七四・二%だった。認定者の増加を抑えるため介護予防、重症化予防の取り組み強化が必要とされる。
在宅医療においては、診療所同士の連携について六割以上の医療機関が必要性を感じているが、実際に連携している診療所は三割程度。また、九割近くは病院と連携しているが、二十四時間体制で在宅医療を支援するには「緊急時入院を受け入れてくれる医療機関の充実」が六八・七%と最も多く、バックアップ体制の充実が望まれている。
これらの現状と課題を踏まえた主な方策は次の通り。
(1)健康でいきいきと生活できるまち=生活習慣病や疾病の早期発見・早期治療のための健(検)診受診率の向上▽健(検)診後の保健指導や健康相談の充実▽健康な状態をできるだけ維持できるよう介護予防の意識の啓発と普及。
(2)切れ目なく医療福祉サービスを利用できるまち=各医療機関が役割を明確にし、それぞれの特徴や専門性を高めるとともに、相互連携の強化を図り、患者の病態に応じた医療を提供する体制を整える。
(3)住み慣れた地域で安心して最期まで暮らせるまち=二十四時間対応可能な介護サービスの整備▽複数の医師や看護師の連携による二十四時間支援体制の整備▽介護家族の支援のための相談窓口の充実やレスパイト入院体制の整備。
(4)医療福祉を守り育て、地域で支えあうまち=病院と診療所の役割や機能分担について理解を深める▽在宅療養や在宅看取りについての知識の啓発を行い、理解を深める▽終末期の医療について考える機会を設ける▽高齢者の見守り活動の推進▽在宅療養者とその家族を支える体制を整える。





