能登川博物館が設置 企画展も開催中
◇東近江
東近江市能登川博物館はこのほど、昭和三十~四十年代に加え、湖東歴史民俗資料館から大正~昭和前期の暮らしを再現した“昔のくらし体験コーナー”を移設・増設した。館内には、子どもたちの「これ何」の問い掛けとともに、同時代を知る来館者の「懐かしいな」の声がこだましている。
この昔のくらし体験コーナーは、見て楽しむだけでなく、生活に欠かせなかった年代物の道具を“見て触れられる”点が最大の特徴。おもりを使うはかりや足踏みミシン、石臼、蓄音機、火のし、炭火アイロン、火鉢、近江商人になりきれるてんびん棒、大八車など、いつでも誰でも体験できるよう準備されている。
また、館内に、桶風呂・羽釜・七輪・氷冷蔵庫など、囲炉裏のある“昭和二十~三十年代の部屋”と、電子ジャー・石油ストーブ・カラーテレビ・黒電話・三面鏡など、ホームこたつを中央に配した“昭和四十年代中頃の部屋”の二部屋を再現。
同博物館学芸員・杉浦隆支さんは「ガラスケースの向こうにある展示物よりも、実際にさわってもらうのが一番だと思う」と語り、道具の移り変わりや先人たちの暮らしの知恵を発信する。再現部屋は、季節によって民具を入れ替える予定だという。
能登川地区内から訪れた西川まどかさん(33)は、囲炉裏の部屋で息子・照之助くん(4)と時蔵くん(1)とともに少しおままごとを楽しんだ後、「こういった暮らしに憧れている。身近なものを生かす手作りの生活をしていきたいなと思う」と話していた。
さらに、同館では、小学三年生が社会科で学ぶ“昔のくらし”に併せて、毎年一、二月恒例の企画展を開催している。
今回は、「バタバタに乗って…―ちょっと昔の道具たち―」と題し、昭和二十七年に建部南町の冨田彦一・冨田良太郎の両氏が手作りしたエンジン付き農車“バタバタ”が、湖東地域で活躍した当時にスポットを当てた。
展示会場には、足踏み式脱穀機・縄ない機といった田んぼの道具や、柴・麦わら運びを手伝う当時の子どもたちの写真、商店のうちわのほか、夏の夜の必需品・蚊帳(かや)を吊った部屋も再現している。
今年は、東近江市内全小学校の三年生約一千百人が「昔のくらし体験」を同博物館(三校のみ出前授業)で行う。
企画展の開催期間は、二月十六日まで。詳しくは、同博物館(0748―42―6761)へ。









