県のサッカー・陸上施設は全国最下位 学校校庭芝生化に様々な効果
◇東近江
スポーツターフのさらなる浸透・普及に向けた「スポーツターフシンポジウム2014」(主催=特定非営利活動法人 芝生グラウンドインびわこ)がこのほど、東近江市の八日市ロイヤルホテルで開かれた。
県内外から、造園、スポーツ、行政、教育などの関係者ら約百人が参加。積雪の東近江市布引運動公園陸上競技場布引グリーンスタジアムでの現地研修も行なわれた。
芝生グラウンドインびわこの杉田仁一理事長は「天然芝を普及させてスポーツの振興に」と熱い思いを語り、学校校庭の芝生化緑化による体位向上と教育環境の整備、滋賀県での国体開催に向けた施設整備や環境維持の必要性を訴えた。小椋正清市長は、来年度の市立箕作小学校での芝生化を予算化し、その後の市立学校芝生化推進の意向と、滋賀県国体で布引グリーンスタジアムをサッカー会場にとの期待を示した。
日本サッカー協会プレジデンツ・ヘッドクォーターズの根本敦史氏は、子どもたちが元気で健やかに育つことを願って美しく、良い芝生の広場を作る活動を続けていることを紹介。滋賀県サッカー協会の松田保会長は、滋賀県はサッカー先進県だと思っていたが、Jリーグができる会場がなく全国最下位、陸上競技場も最下位で、選手が育たない、強くならない原因の一つはハードがないためと指摘し、国体開催に向けても大きな課題だと提起した。
基調講演では、清水エスパルス日本平スタジアムでJリーグベストピッチ賞を六年連続七回受賞し、大阪長居スタジアムや守山市のビッグレイクなどの設計、校庭緑化の普及推進にも携わる有限会社グリーンマスターズの佐野忍代表取締役が、芝生化の計画、整備、維持管理に必要な排水・基盤(土壌)・散水・芝種・工法の五大要素のポイントについて、コストや品質を比較しながら紹介した。
実践報告では、日本サッカー協会の取り組みについて根本氏が、比較的安価で簡単にできるポット苗方式による芝生化と七十万株の無償提供事業の利用を呼びかけた。また、近江八幡市立北里小学校の村地信彦教頭が同市内で進められている校庭全面緑化の実践について、保護者や地域の人々の積極的参画による育成・管理、熱中症対策・学習への活用・休み時間の外遊び・ケガの激減などの効果や児童たちの意欲・意識の変化などの効果を紹介した。
このほか、芝生の管理や生産、利活用促進やプロの目から見た土・人工芝・天然芝のグラウンド比較から天然芝の優位性などについて全九テーマで報告が行なわれた。また、「校庭の芝生化」「スポーツターフの普及と施工」「芝生の利活用と管理」をテーマに分科会も開かれ、より専門的で高度な情報や意見の交換が行なわれた。会場外のロビーでは、参加企業などによる展示や相談会なども開かれ、熱心な活動が展開された。(松村好浩)







