竜王町長 竹山 秀雄
“果報は寝て待て”“待てば海路の日和あり”“急いては事を仕損じる”何れも類似の意味を持つことわざであります。
あまり急いでも良き結果が得られるとは限りません。じっくりと落ち着いて物事を考え、見定め、機会を待つことが大切ですと言う意味のことわざであります。
気持ちばかり焦ってうまくいかなかった例や失敗してしまった例は誰しも経験していることですし、まさしくことわざの戒めとするところと申せます。
今、日本は世界最速で少子高齢化社会に向っております。大勢の人数で高齢者を支えていた時代から、現在は3人で1人の高齢者を支えている言わば騎馬戦状態になり、2060年には1人の高齢者を1~2人で支える肩車のような社会構造になっていくと厚生労働省が予測しています。
医療をはじめ、社会保障制度の見直しは否が応でも生じて来る国民的課題と言えますし、将来の日本の人口構造の変化をしっかりと見据えた行政施策や制度が望まれるところであります。時代の流れに即応して行く為には、“果報は寝て待て”のことわざを否定する訳ではありませんが、“果報は練って待て”が要求されるのではないでしょうか。チャンスを的確に捉えるには、用意周到な準備が欠かせられないものです。
今年は竜王町が発足して59年に当り、還暦前の1年であります。“この1年を大切に過ごすことが、新たな思いを持って60周年を迎えることに繋がり、進捗していない事業、プロジェクト等区切りがつけられるように、そして積み残しを皆無にする気概を持たねばならない年である”とは年頭の訓示で職員に伝えたところでありました。
答えを出す為には、知恵を出し、汗をかき、行動することが不可欠でありますし、このことが“果報は練って待て”に他ならないと話を続けました。
私達は、毎日膨大な情報と接し、瞬時にして世界の動きが伝わってまいりますが、自分達の毎日の歩みに何を活かしていくのか、こういったところに“練って待て”の大きな要素があるのではないでしょうか。






