秘策のシンクロ攻撃で上位狙う
◇東近江
能登川中学校女子バレーボール部(二年生九人、一年生五人)が、二十六日から大阪府の大阪市中央体育館で始まる「第四十六回近畿中学生バレーボール選抜優勝大会」に出場する。
上位四チームに近畿大会出場権が与えられる滋賀県大会(二月開催)で、シード校としてベスト16から登場した能登川中学校は、エースアタッカーがけがにより力を発揮できない中、チーム一丸となって勝ち上がった。迎えた準決勝で優勝校・近江兄弟社中学校と対戦し、フルセットの末、惜しくも負けた。
今年の強みは、近畿・全国レベルと言っても過言ではないパワーヒッターで、ブロック力もある大前舞華さんと林遥さんの両エース。同バレー部を率いて十二年目の中村清顧問(48)は「高さはあるが、小学校時代に近畿大会出場など、他の上位三校と比べて大きな舞台を経験したことがない」ことを短所に挙げる一方、「経験値が少なくても『やればできるんだ』ということを示し、希望を与えられるようなチームにしたい」と知恵を絞る。
その一つが、Bチームを鍛えること。「毎年、強いチームを作るには、誰一人として腐らせてはいけない」(中村顧問)との指導方針に基づき、公式戦では二年生全員に、合宿や遠征では一年生全員に出場機会を与え、個々の見せ場と仕事場を作る。
キャプテンの谷川楓果さん(二年生)は、「小学生時代の経験などに関係なく使ってもらえるのでうれしい。練習中も互いに厳しいことが言い合えるし、試合中はみんな笑顔でプレーできる」という。
また、能登川中の代名詞と言えば“スピードバレー”。速い攻撃力を最大限生かす「シンクロ攻撃(同時多発攻撃)」に磨きをかけており、セッター以外の五人のうち誰が打つかわからない高度な攻撃スタイルの確立を目指している。
勝利へのカギは、フェイントを拾い、チャンスボールを確実に得点につなげる粘り。谷川キャプテンも「レシーブがまだ弱いところがあるので、声を出してチームを引っ張っていきたい」と語り、「近畿大会で優勝」を目下の目標に掲げる。
初戦の相手は、大阪大会一位の金蘭会中学校。中村顧問は「どこに勝つという目標ではなく『自分たちのバレーができるか』に主眼を置いている」とし、「(近畿大会で上位五チームに入ると全国大会への道が開く)夏季大会につながる近畿大会になれば」と話していた。
(櫻井順子)







