明治の生活や風景を描く
◇東近江
観峰館(東近江市五個荘竜田町)は、東近江の「引き札」約二百三十点(実物)の展示を二十九日まで開催している。
「引き札」とは江戸、明治、大正時代にかけて、商店が正月や開店の挨拶・大安売りのときに宣伝として配ったもので、現在の広告チラシになる。市内の旧家に残されたものや地元収集家の協力を得て開催する。
今回展示している引き札は、明治時代に東近江で配られたものを中心に、多色で刷りが美しく、目を引く色使いが多い。めでたい恵比須や大黒、竜、富士や、洋館や電話、汽車、軍艦といった文明開化や世相を反映した図柄が使われており、取り扱い商品などを配した当時の人々の生活や風景もおもしろい。
また、物語性のあるものなど内容は多彩で、春分や秋分、冬至などを知ることができる当時人気が高かった暦を掲載した引き札などは、大胆な図柄と独特の色調で、今でも愛好家が多い。
同館の沖宗一さんは「引き札は、再利用して箱などの装飾にも利用されており、昔から物を大切にする文化があった。だからこそ今もこうして非常に綺麗な状態で残っている」と展示品の質の高さを強調した。
開館時間は、午前九時半から午後五時まで。月曜日休館。入館料は一般五百円、高校生以上の学生は三百円で中学生以下は無料。詳しくは、同館(0748―48―4141)まで。







