英語の得点分布に偏り
◇全県
県教委は、今年三月に実施した全日制および定時制の高校入試(選抜)の結果を分析した報告書を作成した。
それによると、各教科のうち平均点の最高は国語の五四・二点で、続いて数学四五・〇点、理科四四・六点、社会四三・五点、英語四一・一点の順だった。五教科のうち四教科は目標とする五十点以下だった。
各教科の得点分布をみると、英語だけがほぼ中央を頂点とする山形ではなく、十点から五十点台が同数に近い横並びの分布となっている(上グラフ参照)。
英語の平均点が五教科の中で最低で、他の教科と違う得点分布が見られることについて報告書では「初歩的な英語を聞いて話し手の意向を理解する力や、英文を読んで大まかな流れをつかむ力はあるが、大切な部分を聞き取る力や的確に読み取る力、また場面や状況に応じて適切に表現する力は十分に定着しているとは言えない」と分析、「英文を聞いたり読んだりした内容を理解するだけでなく、自分なりの感想や意見などを表現するコミュニケーション活動を一層充実することが望まれる」と学校での語学教育に注文をつけた。
コミュニケーション能力は、語学力だけの問題でないこともあり、どのような対応が改善に結びつく効果があるのか、検討が必要になる。ただ、十分な審議をされた上での出題であるにも関わらず英語だけに特異な得点分布が現れることは、他の教科とは違う視点からの分析も求められる。
設問の正答率では、最高は国語の問題で九七・三%。反対に最低は、数学の一・一%だった。数学については、正答率が十%に満たない問題が四問あり、受験生にとっては難しい問題が重なったと見られる。
この点について報告書では「課題解決することを通して数学の各領域の内容を関連付けて活用する力を高めるとともに、言葉、数、式、図、表、グラフを用いて考えたり、説明したりするなど学習活動を積極的に取り入れながら、数学的な思考力・判断力・表現力を育成することが望まれる」と指摘している。
理科、社会、国語の全体評価においても「表現する力を育成する指導が望まれる」との文言で結ばれており、知識教育から自分で考える思考力を伸ばす学校教育の見直しを求めている。(畑 多喜男)






