滋賀県議会議員 宇賀 武
総務省は5年に一度の国勢調査を基に人口推計をまとめ「こどもの日」を前に発表した。15歳未満の子どもの数は1633万人(4月1日現在)で前年より16万人減少し、33年続けての減少。総人口に占める割合は12.8%で、調査を始めた1950年(昭和25年)から1,300万人以上減ったことになる。このことは人口4,000万人以上の30カ国の中でも最低水準で、一向に歯止めがかかっていない実態が浮き彫りになった。
都道府県別の子どもの割合では沖縄県の17.6%が最も高く、秋田県が10.9%と最も低い。滋賀県は14.8%と沖縄県に続く高い水準となった。これは湖南地域における子育て世代人口の割合が高い就労世帯の転入が大きく寄与していると推察される。
総務省によると、低年齢ほど人口が少なく、今後とも少子化傾向は変わらないと見られる。「高齢社会白書」では、今のペースで子どもの減少が続けば2060年には15歳未満が791万人になると予想し、「現役世代1.3人で高齢者1人を支えなければならない時代が来る」と指摘している。
超少子高齢化社会の到来が予想される中にあって、この問題は将来に亘り我が国が抱える最重要課題である。国も少子化への危機感が広がった1990年代からさまざまな対策を講じてきている。だが、女性が生涯に産む子どもの人数(合計特殊出生)を上げる政策を速やかにかつ又、子どもが減り地域の活力の疲弊に危機感を抱く地域の自治体とタイアップして、女性が就労と出産・子育てを二者択一せざるを得ない現在の社会的構造の在り方を根本的に見直す必要がある。また我が国固有の労働形態(終身雇用)が崩れ、非正規雇用制度が導入され身分の安定や所得保障の不安が募る現代社会においては、特に若年労働者が安心して人生の生涯設計が定められる対策を講じる事も急務ではないだろうか。






