ようやく盛り上がり気配
小 鑓氏 異例の国会議員2百人投入
坪 田氏 原発稼働差止め判決報告会
三日月氏 卒原発を目指す政策討論会
◇全県
人類とコンピューターの戦いを描いた米映画『マトリックス』(平成十五年)。雨あられのように襲いかかる機械獣が人類の兵士たちの最終防衛線を突破していく。
知事選(二十六日告示、七月十三日投開票)に向けて、そんな攻撃シーンををほうふつとさせるのが自民党本部主導の総力戦である。これに二陣営が必死に反転攻勢をかける。告示まで二週間と間近に迫り、事実上の選挙戦はようやく盛り上がりつつある。
【石川政実、高山周治】
立候補予定の無所属新人三陣営である元経産省官僚の小鑓(こやり)隆史氏(47)=自民・公明・維新県総支部推薦=、共産県委員会常任委員の坪田五久男氏(55)=共産推薦=、前民主党衆院議員の三日月大造氏(43)は、政策をアピールする集会を相次いで開き、取り組みに勢いをつける。
●小鑓陣営
小鑓陣営は「告示前の期間を含め、国会議員延べ二百人が滋賀県入りする」(選対本部長の吉田清一県議)と前代未聞の総力戦で臨む。
業界団体の締め付けも活発だ。
脱原発運動の息の根を止めようと、同党本部が重点選挙区に位置付けるのが、滋賀県と福島県の知事選。陣頭指揮をとるために二十六日(告示日)の出陣式には石破茂党本部幹事長が駆けつけて県内六か所を回る。
●坪田陣営
原発即ゼロを訴える坪田陣営は十四日、関西電力の大飯原発三、四号機(福井県)を巡る再稼働差し止め福井地裁判決報告講演会をピアザ淡海(大津市)で開く。
関電に運転の差し止めを命じた同判決は、福島第一原発事故後、地元住民ら百八十九人が、安全対策が不十分だとして運転差し止めを求めて提訴したもの。
講演会では、明通寺(小浜市)住職で原告団代表の中嶌哲演氏が、判決の意義を語り、坪田氏が「判決を生かした、原発のない社会をつくれるのは私だけ」と決意を述べる。
●三日月陣営
三日月陣営の政策形成集団「チームしが」も十四日、福井県の敦賀原発から三十五キロにある米原市の米原公民館で県民の集い「今、なぜ、卒原発なのか?」を開催する。
米国における原子力賠償法に詳しい卯辰昇氏(法学博士)が避難計画が実施できずに運転ができなかったニューヨーク州の事例紹介をする。ドイツの各自治体の事例に詳しいラウパッハ・スミヤ・ヨーク氏(立命館大学教授)が脱原発とエネルギーによる自立の秘けつを語る。なお嘉田由紀子知事と三日月氏も参加する。資料代五百円。









