能登川博物館で展示
【東近江】 100畳敷大凧の飛揚に合わせ、古美術商の有限会社カネヒョウ(東近江市八日市清水2丁目)から、大凧の飛揚の情景を描いた明治時代の資料など5点が東近江市に寄贈され、能登川博物館で展示されている。
東近江市では5月2日、ふれあい運動公園(同市栗見新田町)で11年ぶりとなる100畳敷大凧の飛揚が行われる。その機運醸成にと、大凧飛揚を描いた「飛揚図」と言われる過去の貴重な資料が同社から寄贈があり、急遽、「大凧飛揚に寄せて―新収蔵資料展―」と題した特集展示を5月3日まで実施。飛揚図から過去の飛揚の様子をうかがい知ることができる。
寄贈があった飛揚図は、1874(明治7)年飛揚の160畳敷大凧「時の運に叶ふ」と、1888(明治21)年飛揚の200畳敷大凧「泰平余興」の文峰筆と版画、1909(明治42)年飛揚の200畳敷大凧「富国強兵」(版画)、1984(昭和59)年飛揚の220畳敷大凧「豊かに恵む八日市」(版画)の5点。
東近江大凧の起源は江戸時代中期、男子出生を祝って揚げたのが始まりとされる。近隣の村々が競い合うことなどで大型化し、1841(天保12)年には約100畳の凧が揚げられていた記録が残る。また、揚げた後は凧を燃やす風習があったため昔を知る資料は少ないが、博物館や市民らの手によって大切に保管されてきた資料などが一部残っており、今回寄贈があった飛揚図もその内の一つと言える。
飛揚図には、絵柄と文字で意味を持たせる東近江大凧特有の「判じもん」を施した大凧と、その大凧の綱を引っ張る大勢の人々、そして飛揚を見守る観客らが細かく描かれており、当時の迫力が伝わってくる。このほか、飛揚図をつなぎ合わした掛け軸など東近江大凧会館が所蔵する資料10点と説明パネルも展示され、大凧文化の歴史を伝えている。
能登川博物館の杉浦隆支館長は「貴重な資料の数々から、改めて東近江大凧の風習を知ってもらうきっかけになれば」と話している。
入場無料。開館午前10時~午後6時。







