滋賀県議会議員 木沢 成人
日経新聞に「200年企業―成長と持続の条件」という連載記事があり、私も毎回注視しております。先日「近江商人の知恵息づく」と題して、群馬県で専門商社を営む「株式会社矢野」が紹介されておりました。実は、この「株式会社矢野」の初代は日野商人である矢野久左衛門。約300年前に上州(群馬県)は桐生の地で雑貨業を営んだのが始まりとされています。
日野を含む、東近江地域は、県内でも近江商人を数多く輩出した地域として知られております。私は在京の会社員時代、東京本社を起点として、営業マンとして全国各地を渡り歩いておりましたが、先の群馬県などの北関東地域を含め、様々な地域で近江商人縁の企業・人に接し、その足跡を目の当たりにすると共に、湖国の先人のバイタリティ、行動力に感嘆せざるを得ませんでした。
こうして、日本全国に足跡を残し、ネットワークを構築した近江商人でありますが、その末裔の方、縁の方々で構成される「滋賀県人会」も、他都道府県の同種の組織と異なり、国内各都道府県、そして海外にもネットワークを拡げた、その数全国一の組織となっております。現在国内56、海外15の計71県人会が、ふるさとを想い、様々な活動をされております。
「こうした、広範なネットワークは、まさに『滋賀』『湖国』『近江』の強みであり、このネットワークをビジネス、人材育成、まちづくり等あらゆる場面で、もっと活用すべきである!」と、私も在京時代、各地の県人会の皆様にお世話になった者の一人として、県議会の場で発言してきたところですが、数年前までは、こうしたネットワークの強化どころか、その「絆」を弱める様な方向に県政が向いていたのも悲しい事実であります。
数百年もの積み重ねによって創られたネットワークを、にわかに構築する事など到底できません。
いよいよ、来月には湖国の新リーダーが誕生しますが、新しいリーダーには、この「湖国」のネットワークを大事にして頂き、その「強み」を県民・国民の為に、最大限に発揮・活用して頂きたいものです。






