田中正造の言葉引用し共生社会実現へ決意示す
◇全県
三日月大造知事が二十二日、初登庁した。県庁本館正面玄関前では、職員や支援者ら約三百人に出迎えられ、花束を手渡された。
この後、幹部と職員ら約四百人への訓示で、足尾銅山鉱毒事件(栃木県)を告発した明治時代の政治家、田中正造(一八四一~一九一三)の言葉「真の文明は、山を荒らさず、川を荒らさず、村を破らず、人を殺さざるべし」を引用して「胸に刻み、県政にあたっていきたい」と述べ、公約である「共生社会しが」(自然環境の保全、琵琶湖を放射能汚染から守る、原発に依存しない再生可能エネルギーの普及など)や、「草の根自治の発展」(防災対策、医療・福祉、いじめ対策など)、「滋賀の力を生かした経済と雇用」(ものづくり、交通・観光、スポーツと文化など)の実現へ決意を示した。
また、県政運営の心構えとして、▽対話と共感▽もったいない県政の継承・発展▽共生社会滋賀をつくるフロントランナー(ワークライフバランス)―の三点を職員に求めた。
就任会見では、「三日月カラー」を盛り込む分野として、防災・減災と医療・福祉、経済振興の三点を挙げ、とくに経済分野での交通・観光については「専門にしてきたので力を入れたい」と、抱負を語った。
知事選で対立候補を支援した安倍政権との関係修復は、「県政を担う立場から、あらゆる政党、あらゆる方と協議、連携しながら県政の発展に取り組む。政権に対しても、県政を担当する矜持(きょうじ)を保ちつつ連携する」と述べた。
前知事の嘉田由紀子氏との引き継ぎでは、県政課題について意見交換。引き継ぎを終えた嘉田氏は「正義感の強い方なので、一人の犠牲者も出さない全員参加型の社会づくりを期待したい」と、エールを送った。
(高山周治)







