滋賀県議会議員 木沢 成人
先の大戦後、日本は大過なく平和と安定の中に、経済発展を遂げて参りました。しかしながら、世界に目を向けると、この21世紀の今日でさえ、パレスチナ自治政府ガザ地区へのイスラエル軍の無差別攻撃、シリア・アラブ共和国やイラク共和国の内戦、あるいは先日のウクライナ上空における、マレーシア航空機撃墜事件等、地域の武力紛争に起因して、多くの命が失われていくのを私達は日々目の当たりにしています。
こうした中、去る7月19日に「東近江市平和祈念式典」が滋賀県平和祈念館に隣接する、愛東コミュニティセンターで開催され、私の祖父を含めた御霊に哀悼の誠を捧げて参りました。
戦後、間もなく70年を迎えようという今日、式典の参列者であるご遺族の高齢化も益々進んでおり、孫世代である私達も40代を迎える中、「戦争の記憶・記録」を風化させる事なく、次世代に受け継いでいく事は極めて重要であると私は考えます。
先の大戦は、外地で戦われたものと思われがちですが、現東近江市を含めた湖国は、ちょうど69年前のこの7月末期、米国による空襲被害を受けています。大津市の東レ工場には、原爆投下の予行練習用の「パンプキン爆弾」が投下され、大勢の死傷者を出しました。また旧陸軍八日市飛行場を目的として、愛知県沖の太平洋上から、鈴鹿山脈を越えて飛来した艦載機による空襲では、八日市地区や永源寺地区で幼児を含む犠牲者を出しております。私も以前、旧飛行場付近に住んでおられる年配の方から「大きなエンジン音のもと、機銃掃射してくるグラマンのパイロットの顔がしっかり見えたよ」との生々しいお話しを伺った事があります。
決して忌避することなく、こうした過去の「記憶・記録」に触れ、そこから更に「戦争」というものについての知識・理解を深めていく、その弛みない努力の先にこそ「平和」があるのではないでしょうか。
湖国では、新しい若いリーダーが誕生しました。同じ戦後世代として、「平和(=戦争)学習」の在り方について、議会でしっかり議論していきたいと思います。






