三日月氏 知事選勝利を追う(4)
自民の知事選総括会議で上野県連会長が辞意
「選挙指導の間違いが最大の敗因」
●長崎県知事選の再来
民主党政権時代の平成二十二年の長崎県知事選で、自公両党が支援した候補が、民主党などが推薦した候補を破った。これ以後、民主党は敗北を重ねて坂道を転げ落ち、逆に自民は反転攻勢をかけて政権を奪取する。それと真逆の滋賀県知事選は、自公推薦の隆史氏が敗れて自民凋落への潮目になる公算が高い。小鑓氏が勝って当たり前の選挙を落とした滋賀県知事選は、まさに「万死に値する敗北」(自民県議)であった。
●批判相次ぐ総括会議
自民党県連は二日、推薦候補が敗れた七月の知事選挙を総括する会議を草津市内で開いた。
知事選で唯一、得票数が三日月大造氏を上回った衆院第1選挙区(大津市・高島市)支部長の大岡敏孝代議士は「吉田清一選対本部長と家森茂樹県連幹事長(当時)の選挙指導の間違いが最大の敗因だった。選挙の仕方が古く、情勢分析も不正確だった。どの選挙区が勝っていて、どこが負けているか、選対本部はそれすらわかっていなかった」と名指しで両県議の責任を追及した。
同代議士は「家森幹事長から『1区は動けていない。集会を開いて、人を集めてほしい』と要請があったがお断りした。1区だけが相手候補(三日月大造氏)を上回る得票だったことからも明らかなように、選対本部の指導の誤りは明白」と断じた。
さらに「選対本部では、争点にすべき政策や主張が迷走し続けた。チラシやビラでも、最初はNEXT滋賀七つの成長プラン、その後が三本の槍、選挙終盤には“おばあちゃんのきつねうどん”と、なにを訴えたいのかわからなかった」と政策や選挙ツールの失敗を指摘した。
草津市議の木村辰己氏は「清水克実県連事務局長が選挙プランナーのM氏を連れてきた経緯を説明してほしい」、自民党県連女性部長の辰岡喜美子氏は「選対本部の役員でありながら、選対会議に一度も呼んでもらえなかったのは、まさに女性蔑視だ」と憤った。
●吉田自民党県議団代表、辞職意向
厳しい意見が相次ぐ中、上野賢一郎県連会長が会長職を、選対本部長の吉田自民県議団代表が代表職を辞職する意向を示した。
佐野高典県連幹事長は、敗因分析や体制改革のための検討委員会を今月中に立ち上げたいとしている。
●清水氏もA級戦犯!?
会議に出席したある市町議員は「吉田、家森両県議には、全ての役職を降りて一兵卒になり、謙虚に自省してもらいたい。また選挙プランナーを連れてきた清水県連事務局長も然るべき責任をとるべきだ」と不完全燃焼の表情だった。
(石川政実)







