参議院議員 林 久美子
今月三日、第二次安倍内閣で内閣改造が行われました。女性閣僚五人を含む新たな布陣を前に、まだ国会の始まらない今から批評をすることは避けたいと思います。与党も野党も日本と国民を大切に思っていることに変わりはなく、立場が違えども日本が良くなることが何よりも重要であり、ともに切磋琢磨しなければなりません。それでもひとつの党があまりにも強大で、大きな力を独占する状況は、健全な民主主義を脅かすと考えています。その本能的危機感が、先の滋賀県知事選挙における三日月知事誕生のエネルギーになったのかもしれません。政権与党という大きな力を前に、県民の草の根自治を守ろうというパワーが拡がっていきました。それでも国政では、ご存知のように今は自民党の一人勝ち。私たち民主党は政権交代を実現し、その後、国民の皆さんから厳しい評価を受け、再び野党になりました。しかし滋賀県民の皆さんがバランス感覚を持って政権与党に対峙する力を与えて下さったことを勇気に変えて、『批判よりも行動、思想よりも提案』――。この精神で健全な民主主義を確立していくひとつの大きな力になり得るよう、あきらめることなく自らを磨き、力を蓄えていきたいと思います。
国会閉会中のこの時期、私は地元活動の充実はもちろん、自らの見聞を広めるべく様々な場所に足を運んでいます。まさに議員として力を蓄える大切な時間です。今年は、国後島、択捉島へのビザなし交流、長崎、イタリアのベネチア、フランスのパリ、広島、高知…。領土問題の現実、平和の尊さ、文化の深さ、明治維新の志士たちの志…。多くを学んできました。
県内でも現場に足を運んでいます。滋賀県で唯一の乳児院を運営している社会福祉法人「小鳩会」。以前、びわ湖放送に勤務していた時にも取材に伺ったことがありますが、数年ぶりの訪問です。小鳩会はもともと戦災孤児の施設として設立されたのですが、今では保護者が病気であるとか、経済的に養育困難な家庭の子ども、虐待を受けた子どもなどが入所しています。小鳩会が運営する乳児院、児童養護施設、小規模児童養護施設などで、0歳児から高校生までの子どもたちが生活し、保育士等の資格をもった専門の職員の皆さんが、愛情深く家庭的な雰囲気の中で、子どもたちを育てています。私が伺った日は、ちょうど屋外のビニールプールで子どもたちが元気に遊んでいましたし、小規模施設では、母親的役割を果たす女性の職員さんが、夕食の準備をしていらっしゃいました。親子ってなんだろう――。血のつながり?遺伝的関係?――。それだけではないような気がします。「生みの親より育ての親」。こんな諺もあるくらいですから、一緒に家族として暮らし、育くまれた関係こそが、親子関係の基本なのかもしれません。そうであれば、必ずしも遺伝的関係にのみ縛られるのではなく、里親制度等によって新たな家族を形成し、子どもを愛情深く育んでいくことも、より大切にされていいのではないでしょうか。
まもなく臨時国会が始まりそうです。日本の未来のために、国民の皆様のために、次の国会も全力で頑張ります。






