県所蔵の公文書12点
◇全県
滋賀県にとって今年は、鉄道に関して記念すべき年だ。東海道新幹線開通五十年、湖西線開通四十年のほか、東海道線が全通していない百三十年前、大津~長浜間で鉄道連絡船が運行を開始した。
このような鉄道の歴史を知ってもらおうと、県は十一月六日まで、展示「滋賀の鉄道事始め―汽車と鉄道連絡船の時代―」を県庁新館三階の県政史料室で開いている。鉄道交通を重点政策の一つに掲げる三日月大造知事は見学に訪れ、「興味深い」と関心を示していた。
展示では、鉄道敷設に関する県所蔵の公文書十二点を通じて、大津・京都間、長浜・敦賀間、長浜・大垣間の三線が敷かれる経緯を追いながら、鉄道と汽船との関わりや、国家の一大事業である鉄道敷設に対する地元の熱い思いをたどる。
この中で「大谷駅構内図」は、開通当時の大津・京都間にあった旧東海道線・大谷駅構内を描いたもの。当時の京都―大津間の路線は、現在のルートと異なり、京都駅から現在のJR奈良線を南下し、稲荷山の南を回って大津市大谷町に至り、ここから旧逢坂山トンネルを抜けて大津へと結んだ。
大谷駅は旧逢坂山トンネルの西口(京都側)に位置していたが、大正十年(一九二一)、京都―山科間に東山トンネル、山科―大津間に新逢坂山トンネルの開通に伴い、新東海道線に付け替えられ、トンネルとともに廃止された。現在、トンネルの西口はふさがれているが、東口は現存する。







