滋賀県議会議員 高木 健三
西の湖(近江八幡市)は、我が国初の重要文化的景観第一号に選定されており、ラムサール登録湿地でもあり、多くの野鳥の飛来地であると同時に、水郷めぐりに多くの観光客が訪れています。
また、西の湖のような内湖は、琵琶湖の水質保全にも一役買っており、土砂の沈澱作用、汚れた水の浄化機能を有しています。河川が流入する付近の西の湖は、水草の繁茂やゴミの堆積など、ひどい状態となっています。この状態を少しでも改善しようと、地域ボランティアの方々が、ゴミの除去や草刈りなど環境整備活動に取り組まれております。
また、西の湖に堆積した底泥は、二年に一度除去、回収が行われ、貴重な肥料として生活の中で活用されており、地域で循環資源として利用するシステムがあると聞いております。
しかし、西の湖の面積からみても、環境面からみても、浚渫は毎年必要ではないかと私は思います。
次に近年、水郷めぐりだけでなく、西の湖を散策やサイクリング、釣りなどレクリエーション、自然学習の場としての利用が増えてきています。
しかし、西の湖周辺にはトイレや休憩所などの施設がほとんどありません。唯一、旧近江八幡側の西の湖園地に市が設置したトイレがありますが、老朽化しており、薄暗く、女性が安心して利用できるものではありません。
園地内にビオトープの池がありますが、干しあがって水もなく、雑草が生い茂り、蛇の生息地となっており、子どもたちが観察に近づける状況ではありません。
また、湖面に接して水鳥や景観を観察するための木製の桟橋がありますが、一部木が腐敗しているため、歩行中に転落する危険な状態になっています。
県は二十年以上前、家族連れで安心して訪れてもらおうと、西の湖を周遊する自転車道路「よしぶえロード」などを整備しましたが、道路幅員が狭く、トイレ、休憩所もないことから、「サイクリングに訪れたいが利用しにくい」という声を聞いています。
このため、自転車道路の拡幅とトイレ、休憩所の整備、県民の健康づくりの場、自然観察の場としての親水性空間整備に着手されることを、豊かな自然環境資源の活用という視点から提案してまいりたいと思います。






