東近江市長 小椋 正清
この度、ブラジル人学校である準学校法人ラチーノ学院が東近江市甲津畑町へ来ていただくことになりました。
昨年6月、近江八幡市内の5階建て民間ビルでの授業風景を視察させていただいたとき、狭い教室を間仕切って幼児から高校生まで200人近くが授業を受けておられる様子や、ビル前の駐車場のアスファルトをバスケットボールのコートとして遊び場にしている状況など、学校としての環境は決して恵まれたものとは言い難く、何か力になれることがあればと思いました。
一方、東近江市では、児童数の減少に伴って平成20年度末と22年度末に閉校となった政所小学校と甲津畑小学校が休眠状態で、この2校舎の有効活用が課題となっていました。
そこで、同学院からの申し出に応えるべくこれら二つの校舎を等しく紹介したところ、甲津畑小学校の活用を希望され、自治会役員のみなさんと話合いを重ねた結果、地元の理解と協力が得られ、来年1月から新たな学園生活を送っていただくこととなりました。
甲津畑町は、旧永源寺町の中山間地域で、高齢化と過疎化が進む地域です。依然として大都市への人口集中が続く中、市の面積の56%を占める森林を新たな角度から再認識し、資源としての価値を見出していくことが、この地域の持続可能な発展の一つの方策であると考えます。このことは、国土の68%が森林である我が国全体にも言えることではないでしょうか。また、間もなく新市発足10年を迎える東近江市にとって、外国人学校を受け入れるのは初めてのことですが、過疎の進む山間部に新たな息吹が吹き込まれることを期待していますし、皆さんも温かい目で子どもたちを迎え、見守ってあげていただきたいと思います。
甲津畑町へ通った子どもたちが将来本国へ帰り、成長したとき、地球の真裏の国のみどりいっぱいの山里で過ごした学園生活を懐かしみ、東近江へお土産を持って戻ってきてくれたり、仲良しになった集落の人を招待してくれたりと、こんな夢が膨らむ取組みがはじまります。






