滋賀県議会議員 宇賀 武
北方領土返還要求運動滋賀県民会議主催の第三十二回北方領土視察団に参加を致しました。昨年は団長として視察をしました。その時、根室市の長谷川市長様はじめ多くの市民の心温まる歓待を受け、その答礼も兼ね今年も参加させていただきました。北方領土とは北海道の根室沖に連なる歯舞群島、色丹島、国後島及び択捉島の四つの島のことを言います。これらの島々は私たちの先祖が血と汗で開拓してきた日本の古くからの領土であります。江戸時代後半に近江と関わりの深い近藤重蔵が、北海道本島や国後島、択捉島等北方領土の探検に当たりました。長崎で海外の情勢を見聞した重蔵は、北海道や北方領土周辺の動向に強い危機感を抱いていました。その頃、ロシアは千島列島沿いに活発な南下活動を続け、各地で紛争が起きていたのです。重蔵は、二十八歳で念願の「松前蝦夷地御用」を命ぜられ、1798年最上得内と共に荒波を超えて択捉島に上陸し、丹根萌(タンネモイ)に「大日本恵登呂府」の標柱を立て、日本の領土であることを明らかにしました。重蔵は十年間で五回に渡って北海道や北方領土を探検し「辺要分界図考」など貴重な資料を幕府に提出しました。歴史が物語るとおり、北方四島は日本固有の領土であります。しかし、1945年8月9日ソ連は、当時まだ有効であった日ソ中立条約に違反して対日参戦し、日本がポツダム宣言を受諾した後の同年8月28日から9月5日までの間に北方四島の全てを占領しました。当時四島全体に約一万七千人住んでいた全ての日本人は強制退去させられ、既に69年が経ちました。この間、政府による粘り強い交渉が行われてきたものの、未だ解決に至っておりません。戦後、不法に占拠されたままであり、その返還によるロシアとの真の友好関係の確立が私たち県民会議の願いであります。北方領土問題について理解を深め、その解決に向けた運動の輪が更に広がるようご協力をお願いします。






