10件が「ココクール」に決定
◇全県
県はこのほど、滋賀ならではの資源や素材を活かして、心の豊かさや上質な暮らしぶりといった滋賀らしい価値観を伝える商品・サービスを選定する「ココクールマザーレイク・セレクション」に、大湖産業(株)(東近江市)の自然素材スクリーンなど十件を決め、来年二月十一日に大津市の淡海プラザで授与式を開催する。
ココクールは、湖国とクール(かっこいい)を合体した造語。二十四年度から開始し、同年十件、二十五年度十件が選ばれている。三回目の今年度は、五月十六日から七月十六日までの募集期間に県内外から百五十一件の応募あり、有識者の選考会議を経て、十件が選定された。なお、十件は次の通り。
(石川政実)
【高島ちぢみ(R)を使用したベビー商品「cocone(ここね)」】
(株)ニシザキ(高島市)が独特のシボ(しわ)で知られる高島ちぢみ(R)を赤ちゃんのためにふんわり柔らかく仕上げたベビー商品。
滋賀を表す「湖国」と「眠り」を合わせて「cocone(ここね)」と名付けられた。
生地は滋賀の自然(琵琶湖、シャクナゲ、ヨシ)をイメージした優しい色を先染めして織ったボーダー柄のデザインになっている。
肌着としても愛用されてきた高島ちぢみ(R)は肌触りがよく、水分をよく吸い取るので汗かきの赤ちゃんにぴったり。
【自然素材のスクリーン】
大湖産業(株)(東近江市)がすだれの技術を応用し、自然の心地よさを届けるスクリーン。
近江の麻をはじめ、ヨシ、木、竹、和紙など自然素材にこだわった商品バリエーションは多彩。
麻とヨシを織りまぜた手織りのものもある。
その場所に最適なスクリーンをオーダーで作ることもでき、住宅やホテル、レストランなどで使われるほか、JR九州の「800系新幹線」や「ななつぼしin九州」の窓に採用されている。
【あゆの店きむらの鮒寿しスライスパック】
木村水産(株)(彦根市)が天然のニゴロブナ(琵琶湖固有種)と近江米を使い、丁寧に加工し、塩漬け、本漬け(発酵)と一年以上かけて作られる鮒ずしを手頃に味わってもらおうと開発された商品。
パッケージが特徴的で、蛇腹状(じゃばらじょう)の網目はニゴロブナの鱗の形や桶に整然と漬けられたニゴロブナの様子を、持ち手はニゴロブナの尻尾をかたどっている。このパッケージは世界的なデザインパッケージコンペの「ペントアワード」で銀賞を受賞した。
【近江豊郷の農家が育てたたまねぎドレッシング】
市川農場(豊郷町)が地元の玉ねぎのみを使いじっくり妙めた玉ねぎの甘味を最大限に引き出し、醤油と酸味が絶妙な、まろやかで甘味のあるドレッシング。
生産者の顔の見える安心感からメディアや高級食材店での取り扱いが増え、玉ねぎ作りに地域の農家だけではなく、高齢者や定年退職者などいろいろな人が参加。農業の活性化や農家の生きがい作りにも一役買っている。
【せせらぎの郷の「月夜のゆりかご」】
かつて、琵琶湖畔の田んぼは鮒寿しの材料として知られるニゴロブナなどの魚の産卵場所となっていた。
せせらぎの郷(野洲市)では魚のゆりかご水田として、田んぼと水路をつなぎ、その機能を復活させる取り組みを行っている。そのゆりかご水田でとれた、農薬も極力控えた環境こだわり米(コシヒカリ)を使った「月夜のゆりかご」は、やさしい口当たりが特徴のお酒になっている。
【叶匠壽庵(かのうしょうじゅあん)の寿長生(すない)の郷】
農工一体の菓子づくりを目指す叶匠壽庵が作った四季を体感できる菓子の郷(大津市大石龍門)。
豊かな自然に囲まれた敷地内には、和菓子の販売、食事処、茶室などがあり、おいしいものを食べながら、ゆったりと過ごすことができる。
象徴的である城州白梅(約千本)の開花に合わせ、毎年「梅まつり」を催しているほか、季節に応じた和菓子作り教室などのイベントを開催し、懐かしい日本の風景や四季の移ろいを感じながら、心休まるひと時を過ごせる。
【滋味康月(じみこうげつ)】
近江米や近江牛、近江の地酒、琵琶湖の幸、山のもの(イノシシ、シカ)、地元の野菜など、滋賀の優れた食材にこだわり創作的かつ本格的な和食を提供している草津市の店。
日本食の敷居が高くなってきているという思いから、若い人でも日本食を味わってもらえるようコースだけではなく、単品メニューも提供している。ランチの予約は二年待ちと言われるほどの人気店。
【mamma mia(マンマミーア)】
「文化の発電所」を作りたいとの想いから甲賀市甲南町の古い農業学校の木造校舎をリノベートしたカフェとギャラリーでパティシエと木工職人のコラボを実現している。
作るもの全てに甲賀の里山などの自然とそこに住む人々に対する敬意を宿らせることを最も大切なこととしてモノづくりを行っている。
田舎の風景が一望できるロケーションで、時間を忘れてのんびり過ごせる。
【MIHO MUSEUM】
ルーブル美術館のガラスのピラミッドで知られる建築家I・M・ペイ氏が、桃源郷の世界をモチーフに設計した甲賀市信楽町にある美術館。海外のガイドブックにも多数紹介され、海外からの訪問者が多い。
周辺環境に溶け込んだ設計で自然光をふんだんに取り入れ、エントランスからは信楽の山並みを見ることができる。
エジプトやアジア、中国などの古代美術を中心とした常設展示と年三回の特別展を行っている。
【セトレマリーナびわ湖】
昨年十一月に守山市にオープンした全十四室のリゾートホテル。
「琵琶湖との共生」をコンセプトに掲げ、県内の木から作られた百台以上のオリジナル家具、信楽の土や琵琶湖のヨシを利用した土壁や、琵琶湖から吹き抜ける風を利用して建物全体が音を奏でる「ミュージックホール」、内湖をモチーフとしたガーデンなどが設けられている。
館内すべての空間から琵琶湖の風景を楽しむことができ、近江牛、湖魚、野菜など、県内生産者との直接契約による厳選素材を用いたイタリア料理が好評を博している。






