<1区>
自民が三百議席を上回る勢いで、滋賀選挙区でも自民の堅調が続いている。比例復活も含めて自民四議席は確実な見通しだ。ところが民主の各候補はここにきて、嘉田由紀子前知事の応援などで猛烈に追い上げムードが高まっており、比例復活を含めて一~二議席の公算も。片や維新候補も追い上げているが、前回ほどの力強さはない。終盤戦の情勢を追ってみた。
大接戦の大岡氏、川端氏 大型新人 佐藤氏が大健闘
川端達夫氏(69)民前<9>
佐藤耕平氏(32)共新
大岡敏孝氏(42)自前<1>
先行の大岡候補に川端候補が底力を見せて大接戦になっている。それを新人の佐藤候補が追っており、予断を許さない展開だ。
●振り向かずゴールへ
「大岡候補のいいところは、いいことはいい、ダメなものはダメとはっきりと言えることだ」。五日に大津市のパルコ前で小泉進次郎・復興政務官は大岡候補を持ちあげた。
だが選対本部長を務める佐野高典・自民党県連幹事長は「福井県の原発に隣接する農村地帯の高島市でも、原発は再稼働すべきとし、農協改革も主張する。正論は正論だが、もう少しオブラートに包めばいいのに」とハラハラドキドキだ。
選挙戦術も大胆である。個人演説会は六、七、八の三日間のみで、それ以外の日は企業・団体の挨拶回りや街頭演説を繰り広げる。大岡候補は「横も見ず、後ろも振り向かずゴールだけを見て走っていく」と自信をみなぎらせていた。
●唯一の組織内候補死守へ
「滋賀1区は非常に重要な選挙区だけに、“チームしが”の草の根民主主義で三日月知事を誕生させた原点に立ち戻って、川端候補を勝たせてほしい」と民主党の海江田万里代表は八日、大津市内のスーパー前で訴えた。
川端候補は二十八年前に民社党の故西田八郎氏からバトンを引き継いで以来、文部科学大臣、総務大臣を歴任するなど、まさに民主の『顔』であるからだ。
同候補を支える連合滋賀は「川端候補が唯一の組織内候補であり、何としても落とせない」と、山田清会長らが連日、単組回りに奔走している。古賀伸明連合会長も十一日午後六時からJR石山駅で開かれる決起集会に駆けつける。
嘉田票の取り込みが勝敗を左右しそう。
●自衛隊員守ります
滋賀の1~4選挙区のうち、共産候補で大健闘をしているのが1区の佐藤候補。久方ぶりの大型新人で、無党派層にも食い込む。
各紙の世論調査では、共産の躍進が報道されているが、佐藤陣営の長田茂事務長は「二年前からの都議選、参院選の流れがいま出ているもの」と胸を張る。
小選挙区では、三十二歳の若者なので、知名度は否めないため、街頭演説を重視し、スポットは一日十八回にものぼる。
地域別の訴えでは、高島市の場合、TPPと米価対策だが、ユニークなのは集団的自衛権行使容認の問題。「共産党だけが自衛隊の皆さんを守ります」と独自の訴えをしているのだ。なお山下芳生書記局長が十三日十一時、大津市のパルコ前で演説する。
【石川政実】






