北川家住宅土蔵など県内3件
◇全県
国の文化審議会は、登録有形文化財に北川家住宅土蔵(守山市)と旧滋賀銀行甲南支店(甲賀市甲南町)、旧今津郵便局(高島市今津町)を登録するよう、文部科学大臣に答申した。県内における建物の登録有形文化財は、今回の答申三件を含めて三百五十二件となる。
北川家住宅土蔵は江戸時代末期に膳所(大津市)で建てられ、大正頃に移築されたと伝わる。鬼瓦に刻まれた刻銘には、大津市の旧松本村で活躍した瓦職人の名とともに、天保八年(一八三七)とある。
建物は、土蔵造の二階建て、桁行六メートルの規模で、屋根は切妻造の桟瓦葺。小屋組の構造は、梁を用いず、四十五センチほどの大断面をもつ母屋桁に化粧裏板を張る特異な建て方になっている。
旧滋賀銀行甲南支店は、大正十四年(一九二五)、ヴォーリズ建築事務所の設計で、寺庄集落中心の杣街道沿いに建設された。鉄筋コンクリート造二階建てで、玄関上部に半円アーチの窓、そして装飾的な要石を飾る。
旧今津郵便局は、昭和十一年(一九三六年)、ヴォーリズ建築事務所により建築された。木造二階建て、切妻造桟瓦葺、妻入りで、正面にも切妻屋根で半円アーチをもつ玄関を突出させ、コテージ風の持送りを付している。外壁はスタッコ塗で正面妻面は下見板張とし、窓は縦長の木製ガラス窓としている。









