滋賀県議会議員 木沢 成人
皆様、新年あけましておめでとうございます。今年一年が皆様にとって素晴らしい年となりますことを心よりお祈り申し上げます。
「東近江地域の将来ビジョン」という事で今回寄稿させて頂くわけでございますが、私からは「地域資源」を活用した取組みについて提起させて頂きます。
昨年は大河ドラマ「軍師官兵衛」が、黒田官兵衛役の岡田准一さんによる迫真の演技と相まって人気を博しました。大河ドラマには戦国時代の人物やエピソードが取り上げられる事が多いのですが、「歴女」という言葉に象徴される昨今の歴史ブームもあり、「戦国時代」をキーワードにした「物」や「サービス」は一定の「ブランド力」と「訴求力」を備えていると言えます。
こうした状況の中、東近江地域でずばり注目したいのが「お城」です。この地域の代表格というと、皆様「安土城」をまず第一に思い起こされると思います。次に浮かぶのが「八幡山城」「観音寺城」といったところでしょうか?
こうした比較的有名な「お城」に加えて、よくよく調べてみると、この東近江地域には実にたくさんの「お城」が存在し、それぞれの「城主」「家臣」と共に、歴史の舞台の中で、様々な「物語」を紡いできたことがわかります。
律令制の下、近江国守護として多年にわたり、この地域を治めてきた佐々木源氏は、その末裔である六角氏の時代に、尾張・美濃から南近江に進出してきた織田信長と各地で激しい戦いを繰り広げます。
現在の安土城址とJRの線路を挟んで反対側に位置する観音寺城址は、その六角氏の本拠地で、日本有数の山城でありますが、この他にも、東近江地域には、六角氏とその家臣団縁(ゆかり)の城跡が多数点在し、現在も城郭の一部が現存しております。
日野町には、佐久良城や中野城等が、近江八幡市には別名瓶割山城とも言われる長光寺城が、東近江市の八日市地区には、六角氏の重臣、後藤氏の後藤館や布施山城、五個荘地区には箕作山城、能登川地区には佐生城、湖東地区には北菩提寺城、愛東地区には鯰江城、永源寺地区には和南城、蒲生地区には大塚城等が在り、それぞれ様々なエピソードを残しています。
こうした城跡群は、点在し、知る人ぞ知る存在となっておりますが、「点」を「線」へとつなぎ、そこに「物語」を被せる事によって体験型のツーリズムを構築する事が十分可能ではないかと考えます。
城跡の復元等は一朝一夕には出来ませんが、近年のデジタル情報・映像技術を持ってすれば、CG映像による仮想空間として、現代に復元する事は可能です。そうしたものと地図情報技術と組み合わせた、デジタルの「歴史博物館」を、それぞれ現地に設置する事は出来るでしょう。そのデジタル拠点を使いながら、現地を巡回観光し、隆盛を極めた仮想の「過去」と廃墟となったリアルな「現在」に触れ合う事で往時を偲ぶと共に、民泊等で現地滞在して頂き、同時に地域の食も楽しんで頂く、そんなツーリズムを「お城」「戦国時代」をキーワードとして構築してはいかがでしょう。
そして、国内外のお客様を、この東近江地域に呼び込んでいき、地域を活性化させる、皆様と共に、そんな事が出来たらと考える次第です。






