レスリング 日野クラブ
地域総合型スポーツクラブ「日野クラブ」の幼稚園から中学生の子どもたち約四〇人が、県立日野高校のレスリング練習場で汗を流す。
毎週土曜日午前九時半から約二時間の練習は、走ることから始まる。前転、後転、マット運動を十分に行い、正座して心を整え、やっとレスリングの練習が始まる。
指導では、「ミスを恐れず前に出る」でチャレンジ精神を磨く。
指導にあたるのはクラブの代表で県立日野高校教員の南敏文さん(57)と教員や卒業生。南さんが最初に選手たちに教えることは、「ベテラン選手も初心者も同じマットの上で練習する、同じ人間であること」。海外では、選手を学校のクラブではなく地域クラブで育てることが普通。小さな子どもからオリンピック出場選手まで、一緒に練習をしている。「日本でもこのような指導がしたい」と平成十五年に同クラブを設立した。
クラブ一期生でトップアスリートに成長した園田巧、新、平の三兄弟は子どもたちの憧れ。共に平成三十一年の東京オリンピックを目指している。
愛荘町立愛知川東小学校一年生の東虎徹くんと弟の同町立愛知川幼稚園の龍司くんは、「レスリング大好きです。強くなっていろいろな大会に出たい。やっぱりオリンピック!」と目を輝かせる。
南さんは「出会いが人生を変えます。先輩や後輩などと練習を重ね『心・技・体』を育てていく大切な環境づくり。責任重大です」と優しい目で練習を見守る。








