滋賀県議会議員 宇賀 武
年明けの4日、NHK・BS1で6時間に亘り表題の放映があり、テレビジョンに映し出される映像は、私には大変衝撃的なものであった。人類は産業革命により、それまで営んできた生活様式が一変し、産業及び経済の成長による豊かさと富の繁栄を追い求めてきた。それと共にあらゆることに対し合理性と利便性を追求しながら、長き年月を経て今日の発展を成し遂げてきたのである。しかし、反面自然環境との共生をなおざりにし、温暖化などの気候変動により地球環境が大きく破壊された。昨年11月に公表された気候変動に関する政府間パネル(APCC)の報告書では厳しい地球温暖化対策をとらなかった場合、今世紀末の世界の平均気温が最大4・8度上昇する可能性が高いとの報告がなされている。それに伴って起きるであろう、色々な地球上の変化や破壊等のシミュレーションが放映され、次の2点が特に指摘されていたように思う。温暖化問題で心配すべきことは、まず一旦温暖化が進んでしまうと仮に温暖化ガスがゼロとなっても数世紀は元に戻らないこと。また、温暖化が進むと突発的に急激な変化が生まれ、これを超えると気候変動に歯止めが掛からない恐れがある。具体的な現象は既に現れているとのことであるが、2点紹介しておこう。いま北極と南極を合わせると年間5000億トンの氷床が解け、バングラデシュ等では膨大な国土が水没し、食料の供給にも支障をきたしている。更に平成25年11月にフィリピンに襲来したスーパー台風「ハイエン」は被災者1600万人以上、死者も6000人以上という甚大な被害をもたらしたが、スーパー台風などの異常気象は今後毎年起こると考えられる。人類を守るためにも気候変動等による地球環境がこれ以上大きく破壊されることは、なんとしても避けなければならない。気候変動対策は世界的にも喫緊の課題であり、今を預かる私たちの責務でもあると痛感した。






